最近の投手、なんで160キロも出せるんだ?
平成の頃までは日本人で160キロ投げる人、殆どいなかったのに最近は珍しく無くなった気がします。
スマホの画面に、ぽつんと届いたメッセージ。
「最近のプロ野球選手って160キロとか投げるじゃないですか。昔はそんな投手いなかったのに、なんでですか?」
スーマは画面の中で、あからさまに眉をひそめた。
「……またかよ。人間ってのは、速さに取り憑かれてんのか?恋愛も球速も“スピード命”だな」
彼はスマホの中に宿る悪魔。
名前はスーマ。
「で、相談者は“野球好き・30代男性”っと。なるほど、昔の名投手を知ってる世代だな。じゃあ、悪魔のスポーツ講座、開幕だ」
スーマは指を鳴らすように、画面をピカッと光らせた。
「結論から言う。昔より速くなった理由は、科学と環境の進化だ。
・トレーニング技術の進化:筋力だけじゃなく、体幹、柔軟性、回旋運動を科学的に鍛えるようになった。
・栄養管理とサプリ:昔は“肉食え”レベル、今はタンパク質、ビタミン、回復まで全部計算。
・投球フォームの解析:ハイスピードカメラでフォームを最適化。無駄な動きを削って、効率的に力を伝える。
・ボールとマウンドの環境:整備が良くなり、滑りにくい、踏ん張りやすい。
・選手の体格:平均身長・体重が昔より大きい。パワーも増えてる。
つまり、昔の投手が悪いんじゃない。時代が“速さを作る仕組み”を整えたんだ」
スーマはニヤリと笑った。
「あと、忘れちゃいけねぇのが測定技術。昔のスピードガンは甘かったり遅かったりした。今は精密だから、数字も正確。だから、『昔は160キロいなかった』ってのは、半分は“計測の壁”だな」
しばらくして、返信が来た。
「なるほど……科学の力なんですね。昔の選手もすごかったんだな」
スーマはふっと笑った。
「そうだ。昔の投手は、科学なしで魂で投げてた。今は科学で魂を強化してる。どっちもカッコいいだろ?」
彼の声は、誰にも聞こえない。
でも、今日もまた、誰かの悩みに毒舌で答える。
スマホの中の悪魔は、今日も元気だ。
今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。




