外来種って、在来種と雑種にならないの?
最近、ホームセンターとかで国外の甲虫とか売ってますよね。あれ大丈夫なの?
スマホの画面に、ぽつんと届いたメッセージ。
「外来種の生き物って、在来種と雑種にならないんですか?」
スーマは画面の中で、あからさまに眉をひそめた。
「……お前ら、人間ってのは、恋愛相談から生態系まで、悩みの幅が広すぎんだよ」
彼はスマホの中に宿る悪魔。
名前はスーマ。
「で、相談者は“理系大学生・生物学専攻”っと。なるほど、真面目な質問だな。じゃあ、悪魔の生物講座、開幕だ」
スーマは指を鳴らすように、画面をピカッと光らせた。
「結論から言う。
なる場合もあるし、ならない場合もある。ポイントは“近縁かどうか”だ。
・同じ属や種が近けりゃ、雑種はできる。
・遠けりゃ、DNAが合わなくて無理。
たとえば、外来のブラックバスと在来のブルーギル?どっちもサンフィッシュ科だから、雑種できる。
でも、カエルと魚?無理だ。恋愛どころか、言語が違うレベル」
スーマはニヤリと笑った。
「ただし、雑種ができても問題はそこからだ。
・雑種が繁殖できるか?(できるとヤバい)
・生態系にどう影響するか?(だいたい悪影響)
人間が持ち込んだ外来種は、恋愛どころか侵略者だ。雑種ができると、在来種の遺伝子が消える。つまり、文化の侵食みたいなもんだな」
しばらくして、返信が来た。
「なるほど……近縁なら雑種になるんですね。勉強になりました!」
スーマはふっと笑った。
「よし、覚えとけ。自然界の恋愛は、種の壁がある。人間みたいに“好きならOK”じゃねぇんだよ」
彼の声は、誰にも聞こえない。
でも、今日もまた、誰かの悩みに毒舌で答える。
スマホの中の悪魔は、今日も元気だ。
今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。
この話は「ナイトコードΩ 【残響の封印】」のスピンオフになります。
本編はこちら→https://ncode.syosetu.com/n5607ku/




