普通って誰が決めた?
都合のいい決めつけに使うのは止めましょう。
スマホに、ぽつんと届いたメッセージ。
「『普通は』『大体は』『常識的に』って言うけど、結局多数意見に過ぎないですよね?」
スーマは画面の中で、鼻で笑った。
「おいおい、また人間の“普通病”かよ。『普通』って言葉、便利だよな。多数派の盾だ。『みんなそうしてる』って言えば、思考停止できるんだからな」
彼はスマホの中に宿る悪魔。
名前はスーマ。
毒舌と皮肉が、彼の武器だ。
「事実を教えてやる。『普通』ってのは、統計の平均値だ。つまり、数字の真ん中。そこに価値なんてねぇ。『普通』は安全だけど、退屈だ。人間は退屈を嫌うくせに、普通を愛する。矛盾だらけだな」
しばらくして、返信が来た。
「じゃあ、『常識』って何なんですか?」
スーマはふっと笑った。
「常識?それは時代と場所で変わるルールだ。昔は『左利きは矯正しろ』が常識だった。今は『個性を尊重しろ』だろ?常識なんて、流行と同じで賞味期限があるんだよ」
「じゃあ、『普通』とか『常識』って信じなくていいんですか?」
スーマは画面をピカッと光らせた。
「信じる?好きにしろ。でもな、『普通』に従うと、責任を取らなくていいっていう甘い罠がある。『みんなやってるから』って言えば、思考停止できる。楽だろ?でも、楽な道は退屈だ」
数分後。
スマホに、短いメッセージが届いた。
「なるほど……普通って、ただの目安なんですね」
スーマはふんと鼻を鳴らした。
「そうだ。普通は目安、常識は過去の流行。お前がそれに縛られるかどうかは自由だ。でもな、自由には責任がついてくる。……まあ、俺なら責任なんて食ってしまうけどな」
スマホの中の悪魔は、今日も毒舌で誰かを救う。
今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。
この話は「ナイトコードΩ 【残響の封印】」のスピンオフになります。
本編はこちら→https://ncode.syosetu.com/n5607ku/




