彼女、瞬間移動するんだけど?
行動派?直情派?
スマホに、ぽつんと届いたメッセージ。
「彼女の行動パターンが謎です。気が散りやすくて、何かに興味を持つと、歩いてても話してても、すぐいなくなります。どうしたらいいですか?」
スーマは画面の中で、鼻で笑った。
「おいおい、また人間の恋愛相談かよ。『すぐ消える彼女』って、幽霊かと思ったぜ。でもな、これは性格だ。お前の彼女、たぶん“好奇心ジャンキー”だな」
彼はスマホの中に宿る悪魔。
名前はスーマ。
毒舌と皮肉が、彼の武器だ。
「人間って、脳に『ドーパミン』っていう快楽スイッチがある。新しいものを見ると、脳が『もっと!もっと!』って叫ぶ。お前の彼女は、その声に忠実なんだよ。つまり、集中力より刺激優先タイプだ」
しばらくして、返信が来た。
「じゃあ、治らないんですか?」
スーマはふっと笑った。
「治す?無理だな。性格はアプリじゃねぇ。アップデートできねぇんだよ。でも、攻略法はある。お前が“彼女の興味”になれ。つまり、退屈な背景じゃなく、目を奪う存在になれってことだ」
「どうやって?」
スーマは画面をピカッと光らせた。
「簡単だ。彼女が消える前に、お前が消えろ。『え、どこ行ったの?』って彼女に思わせろ。人間は追いかける方が燃えるんだよ。恋愛もドーパミンゲームだ」
数分後。
スマホに、短いメッセージが届いた。
「なるほど……彼女の性格を変えるんじゃなくて、楽しむんですね」
スーマはふんと鼻を鳴らした。
「そうだ。人間は変わらねぇ。でも、付き合い方は変えられる。お前が彼女の“次の刺激”になれ。……まあ、俺なら魂を奪って二度と消えさせねぇけどな」
スマホの中の悪魔は、今日も毒舌で誰かを救う。
今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。




