宝くじって、夢の税金だろ?
夢を見るのもお金が必要なんです。
スマホに、ぽつんと届いたメッセージ。
「宝くじって、当たらないのに何でみんな買うんですか?」
スーマは画面の中で、鼻で笑った。
「おいおい、また人間の謎かよ。『当たらないのに買う』って、そりゃ夢を買ってんだよ。現実じゃなくて、妄想のチケットだな」
彼はスマホの中に宿る悪魔。
名前はスーマ。
毒舌と皮肉が、彼の武器だ。
「確率を言ってやろうか?ジャンボ宝くじの1等当選率は約1千万分の1。つまり、雷に打たれる方がまだ可能性ある。お前、雷避けて歩いてるか?」
しばらくして、返信が来た。
「じゃあ、完全に無駄なんですか?」
スーマはふっと笑った。
「無駄?いや、人間は『希望』に金を払う生き物だ。宝くじは『もし当たったら』っていう妄想を合法的に楽しむ娯楽だ。現実逃避のサブスクだな」
「でも、当たらないなら買わない方がいいですよね?」
スーマは画面をピカッと光らせた。
「正論だな。でもな、人間は正論より感情で動く。『当たったら仕事辞める』『豪邸に住む』っていう妄想が、日常のストレスを中和するんだよ。つまり、宝くじは精神安定剤だ」
数分後。
スマホに、短いメッセージが届いた。
「なるほど……夢を買ってるんですね」
スーマはふんと鼻を鳴らした。
「そうだ。夢は高ぇぞ。しかも、当たったら当たったで人生壊すやつもいる。人間って、希望にも絶望にも弱ぇな」
スマホの中の悪魔は、今日も毒舌で誰かを救う。
今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。
この話は「ナイトコードΩ 【残響の封印】」のスピンオフになります。
本編はこちら→https://ncode.syosetu.com/n5607ku/




