近眼と老眼、仲良くなるってホント?
小さい頃に聞いたことが有ります。
スマホに、ぽつんと届いたメッセージ。
「近眼の人って、老眼になると目が良く見えるようになるって本当ですか?」
スーマは画面の中で、鼻で笑った。
「おいおい、また人間の希望的観測かよ。『老眼になったら近眼が治る』って、そんな都合のいい話があるなら、世界中の眼科医が失業してるわ」
彼はスマホの中に宿る悪魔。
名前はスーマ。
毒舌と皮肉が、彼の武器だ。
「科学的に言うとだな、近眼ってのは『遠くが見えない』、老眼ってのは『近くが見えない』。つまり、両方合わせると『どっちも見えない』。残念でした」
しばらくして、返信が来た。
「じゃあ、全然良くならないんですか?」
スーマはふっと笑った。
「完全に良くなる?ねぇよ。でもな、近眼の度合いが軽い人は、老眼になったときに『近くはそこそこ見える』ってことがある。遠くは相変わらずボケボケだけどな」
「じゃあ、近眼の人は老眼になって得するんですか?」
スーマは画面をピカッと光らせた。
「得?そんなもんねぇよ。結局、老眼鏡か遠近両用レンズのお世話になる。人間の目は、年齢とともにレンズが固まってピント調整できなくなるんだ。これは避けられねぇ」
数分後。
スマホに、短いメッセージが届いた。
「なるほど……じゃあ、希望はないんですね」
スーマはふんと鼻を鳴らした。
「希望?あるさ。メガネ屋と眼科医にはな。お前の財布から希望が流れていくけどな」
スマホの中の悪魔は、今日も毒舌で誰かを救う。
今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。




