酔ってるってわかってる?
酔うって実は問答みたいなものなのかも?
スマホに、ぽつんと届いたメッセージ。
「酔ってる人って、自分が酔ってるってわかってるんですか?」
スーマは画面の中で、ふっと笑った。
「おいおい、また哲学っぽい質問だな。人間ってのは、酒を飲むと脳みそがバグるんだよ。で、そのバグってる脳で『俺は正常だ』って言い張る。笑えるだろ?」
彼はスマホの中に宿る悪魔。
名前はスーマ。
毒舌と皮肉が、彼の武器だ。
「科学的に言うとだな、アルコールは脳の前頭葉を鈍らせる。ここは理性と判断力の司令塔だ。つまり、酔ってるときほど『自分は酔ってない』って思い込むんだよ。皮肉だろ?」
しばらくして、返信が来た。
「じゃあ、酔ってる人に『酔ってるよ』って言っても意味ないんですか?」
スーマは鼻で笑った。
「意味?ねぇよ。だって、酔ってるやつは『俺は酔ってない!』って言うために酔ってるんだからな。人間ってのは、酒で理性を捨てると、プライドだけ残る。だから『酔ってる』って言われると、プライドが暴れるんだよ」
「じゃあ、どうしたらいいんですか?」
スーマは画面をピカッと光らせた。
「簡単だ。放っとけ。酔ってるやつは、時間が一番の解毒剤だ。説得?無駄だ。アルコールには勝てねぇ。ただし、暴れそうなら、スマホじゃなくて腕を掴め。物理で止めろ」
数時間後。
スマホに、短いメッセージが届いた。
「なるほど……結局、酔ってる人は自覚ないんですね」
スーマはふんと鼻を鳴らした。
「そうだ。自覚があるのは、翌朝だけだ。しかも、その時は『なんであんなこと言ったんだろ』って後悔してる。人間って、ほんと面白ぇな」
スマホの中の悪魔は、今日も毒舌で誰かを救う。
今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。
この話は「ナイトコードΩ 【残響の封印】」のスピンオフになります。
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