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スーマのスマホ相談室  作者: 神北 緑


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116/134

何でお米の値段が下がらないの?

結局、消費者が犠牲になる構図なんですね。


スマホの画面に、ぽつんと届いたメッセージ。

「去年お米が消えたって話はわかりました。でも、今はあるんですよね? なのに、なんで値段が下がらないんですか?」


スーマは画面の中で、鼻で笑った。

「……おいおい、人間ってのは、モノが戻ったら値段も戻ると思ってるんだな。甘いな。砂糖より甘いぜ」


彼はスマホの中に宿る悪魔。

名前はスーマ。


「答えはこうだ。値段は『量』だけで決まらねぇ。

・去年の猛暑で品質が落ちた

・農家のコストは上がった(燃料、肥料、物流)

・円安で輸入品も高騰

・さらに、みんなが『米不足』で買いだめした結果、需要が跳ね上がった

この流れで価格は一度上がったら、簡単には下がらねぇ。市場は記憶するんだよ」


しばらくして、返信が来た。

「……じゃあ、もう安くならないんですか?」


スーマはニヤリと笑った。

「ならないとは言わねぇ。でもな、農業は天気と世界経済に振り回される。お前が『安くなれ』って祈るより、天気に祈った方が早いぜ」


返信は、少し間を置いて届いた。

「……なんか、現実的ですね」


スーマはふっと笑った。

「おう、現実は冷たい。冷たいけど、米は炊けば温かい。それで我慢しろ」


彼の声は、誰にも聞こえない。

でも、今日もまた、誰かの悩みに毒舌で答える。


スマホの中の悪魔は、今日も元気だ。

今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。


本編はこちら→https://ncode.syosetu.com/n5607ku/

この話は「ナイトコードΩ 【残響の封印】」のスピンオフになります。


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