ツチノコって本当にいるんですか?
UMAそれはロマンです!
スマホの画面に、ぽつんと届いたメッセージ。
「ツチノコって、本当にいるんですか?」
スーマは画面の中で、鼻で笑った。
「……おいおい、人間ってのは、見えないものに夢を詰め込むのが好きだな。ツチノコ? 昭和のロマンだろ。今じゃSNSでバズるネタだ」
彼はスマホの中に宿る悪魔。
名前はスーマ。
「相談者は“30代・男・昔のUMA特集が好き・最近また気になった”っと。なるほど、未確認生物に未練タラタラだな」
スーマは指を鳴らすように、画面をピカッと光らせた。
「答えはこうだ。ツチノコは『証拠なし』だ。写真? ブレブレ。動画? 怪しい。捕獲? ゼロ。でもな、完全なウソとも言えねぇ。日本各地で目撃情報はあるし、ヘビの突然異や奇形って説もある。結局、ツチノコは“いるかもしれない”っていう希望で生きてるんだよ」
しばらくして、返信が来た。
「……じゃあ、探しても無駄ですか?」
スーマはニヤリと笑った。
「無駄だ。でもな、人間は無駄に命を燃やす生き物だ。ツチノコ探しは、宝探しと同じだ。見つからなくても、探す過程が楽しい。それがロマンってやつだ」
返信は、少し間を置いて届いた。
「……なんか、ちょっとワクワクしました」
スーマはふっと笑った。
「おう、ワクワクしろ。現実は退屈だ。だから人間は幻に恋するんだよ」
彼の声は、誰にも聞こえない。
でも、今日もまた、誰かの悩みに毒舌で答える。
スマホの中の悪魔は、今日も元気だ。
今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。




