スマホの充電ケーブルが、毎日行方不明です
充電ケーブル喪失の謎に迫ります。
「毎朝スマホの充電ケーブルが見つかりません。昨日は机の上に置いたはずなのに、今日は冷蔵庫の前にありました。もしかして、ケーブルって歩いてます?」
スーマは画面の中で、真顔になった。
「それは……ケーブルの自我が芽生えた可能性があるな。もしくは、お前の生活習慣がカオスなだけだ」
「自我の方がロマンあります」
「ロマンより現実を見ろ。ケーブルは“人間の無意識な移動”に巻き込まれる運命だ。つまり、お前が寝ぼけて持ち歩いてるか、猫がいたずらしてるか、どっちかだ」
「猫はいません。寝ぼけてる可能性はあります」
「じゃあ、ケーブルにGPSタグをつけろ。“充電ケーブル追跡システム”を導入すれば、毎朝の捜索は不要になる。もしくは、ケーブルに“ここにいるよ”って書いとけ」
「それ、ちょっと恥ずかしいです」
「恥ずかしさより、朝のイライラを減らす方が大事だ。俺なんて、魔界時代は“毒舌担当”って札を首から下げてたぞ」
「それはそれで怖いです」
その後、相談者はケーブルに「ここだよ」と書いたタグをつけた。
翌朝、ケーブルはちゃんと机の上にいた。
スーマは画面の中で満足げに笑った。
「よし、これでお前の朝は5分短縮だ。次は、靴下の片方が消える現象について相談しろ」
スマホの中の悪魔は、今日も毒舌で元気だ。
そして、ちょっとだけ役に立つ。
今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。
この話は「ナイトコードΩ 【残響の封印】」のスピンオフになります。




