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スーマのスマホ相談室  作者: 神北 緑


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109/133

どうして鏡は左右逆に映るの?

難しく考えすぎているだけかも?


スマホの画面に、ぽつんと届いたメッセージ。

「鏡って、なんで左右逆に映るんですか? 不思議です」


スーマは画面の中で、鼻で笑った。

「……おいおい、人間ってのは、鏡に映った自分を見て『裏切られた』って思うんだな。左右逆? いいや、鏡はそんな魔法使ってねぇよ」


彼はスマホの中に宿る悪魔。

名前はスーマ。


「相談者は“20代・女・メイク中にふと疑問・鏡ってなんでこうなるの?”っと。なるほど、哲学と物理の境界線で迷子だな」


スーマは指を鳴らすように、画面をピカッと光らせた。

「答えはこうだ。鏡は左右を逆にしてるんじゃねぇ。前後を逆にしてるんだ。お前が鏡に向かって『右手』を上げると、鏡の中の自分も『右手』を上げてる。左右は変わってねぇ変わってるのは、奥行きだ。お前の前が、鏡の奥になってる。それを脳が『左右逆』って勘違いしてるだけだ」


しばらくして、返信が来た。

「……じゃあ、鏡は何も悪くないんですね?」


スーマはニヤリと笑った。

「悪くねぇ。悪いのはお前の脳だ。人間は『自分を正面から見たことがない』から混乱するんだよ。鏡は真実を映してるだけだ。嘘をついてるのは、お前の感覚だ」


返信は、少し間を置いて届いた。

「……なんか、スッキリしました」


スーマはふっと笑った。

「おう、スッキリしたならいい。次は『スマホのインカメラはなぜ盛れるのか』って聞いてみろ。答えはもっと残酷だ」


彼の声は、誰にも聞こえない。

でも、今日もまた、誰かの悩みに毒舌で答える。


スマホの中の悪魔は、今日も元気だ。


今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。


この話は「ナイトコードΩ 【残響の封印】」のスピンオフになります。

本編はこちら→https://ncode.syosetu.com/n5607ku/


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