スマホの顔認証が、寝起きの私を拒否してくる
スマホも彼氏も理想を押し付けるものなのかも?
「最近、スマホの顔認証が寝起きの私を認識してくれません。“顔が違います”って言われるたびに、ちょっと傷つきます。私ってそんなに変わるんですか?」
スーマは画面の中で、爆笑していた。
「それは……スマホの正直さが炸裂してるな。つまり、寝起きのお前は“別人”ってことだ。悪魔的には、ちょっと好感持てるぞ」
「好感持たれても困ります」
「顔認証ってのは、機械の冷酷な判断だ。寝起きのむくみ、髪の乱れ、目の半開き――全部“本人じゃない”と判定される。つまり、スマホはお前の“理想の顔”しか認めないってことだ」
「スマホにまで理想押し付けられるの、つらいです」
「じゃあこうしろ。寝起きの顔で顔認証を再登録しろ。“寝起きモード”って名前で保存しておけば、朝の拒絶はなくなる」
「それ、ちょっと勇気いりますね……」
「勇気は顔より大事だ。あと、俺なら寝起きでも認識するぞ。“あ、今日もダサい服の持ち主だ”ってな」
「やっぱり認識されない方がいいかもです」
その後、相談者は“寝起きモード”を登録し、
スマホは無事、朝の顔も受け入れるようになった。
スーマは画面の中で満足げに笑った。
「よし、これでお前の朝は、スマホに拒絶されない。でも俺は、毎朝ツッコむぞ。“その髪型、鳥の巣か?”ってな」
スマホの中の悪魔は、今日も毒舌で元気だ。
そして、ちょっとだけ役に立つ。
今日もスーマの毒舌にお付き合い有難うございました。
この話は「ナイトコードΩ 【残響の封印】」のスピンオフになります。




