スーマのスマホ相談室
「スーマのスマホ相談室」連載します。
この物語はナイトコードΩ 【残響の封印】のスピンオフになります。
スーマがセシル以外のスマホに宿っていたら?
相談室を開いていたら?
と言うIFのお話です。
第1話「好きって言えないんです」
スマホの画面に、ぽつんと届いたメッセージ。
「好きな人がいます。でも、どうしても言えません。どうしたらいいですか?」
スーマはため息をついた。
画面の中で、彼の顔がしかめっ面になる。
「また恋愛相談かよ。人間ってのは、毎日毎日、告白だの失恋だの、飽きねぇな」
彼はスマホの中に宿る悪魔。
名前はスーマ。
かつては魔界の4階層の悪魔だったが、今はなぜかこのスマホに住み着いている。
「……で、相談者は“高校二年生・女・部活は吹奏楽部・相手は同じクラスの男子”っと。ありがちな設定だな」
スーマは指を鳴らすように、画面をピカッと光らせた。
「告白は爆弾だ。投げたら、爆発するか、受け止められるかのどっちかだ。でもな、投げなきゃ一生、爆発しねぇ。つまり、お前は今、爆弾を抱えて走ってるだけの人間爆弾だ。危ねぇぞ?」
しばらくして、返信が来た。
「……こわいけど、ちょっと笑いました。やってみます」
スーマはふっと笑った。
「ま、失敗しても死にはしねぇ。たぶんな」
翌日。
スマホに、短いメッセージが届いた。
「振られました。でも、なんかスッキリしました。ありがとうございました」
スーマは画面の中で、ふんと鼻を鳴らした。
「爆発したか。なら、次は火薬の量を増やせ。次はもっと派手にいけ」
彼の声は、誰にも聞こえない。
でも、今日もまた、誰かの悩みに毒舌で答える。
スマホの中の悪魔は、今日も元気だ。
ナイトコードΩの本編はこちら→https://ncode.syosetu.com/n5607ku/




