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イノセントの原罪

作者: 浜太郎

イノセントを「無垢なる存在、無邪気なもの」と和訳しますが、私の中では、ヒトの世界とは交わってはいけないものの代表がイノセントなるものです。

最近、そんなイノセントなるものが人の世界と交わるアニメーションを見ました。

純粋無垢(じゅんすいむく)なるものは 愛らしい 

かも しれないが

それは

触れた途端に

鋭い刃物のように わたしを切り裂く


善悪入り混じった 存在=ヒトをバッサリ と切り裂いて

分裂させ ボロボロに する


純粋無垢なるもの の

そのシンプルな思考には

瞬間 心を奪われるが

その白き無垢な心は ヒトにとって黒き悪に変わる こともある


イノセントはイノセントで在るが(ゆえ)に(原理主義的で)

悩みも 迷いもいない (はずである)

だが

それはわたしにとって息苦しく 鬱陶(うっとう)しくもある…


ヒトは無垢なるものを愛するが 憎みもする


無垢なる世界から来た モノは

私たちを見て何を提示しようと思うのだろうか

(いや)しか 開放か 救済か


ヒトは それに きっと すがりたくなるだろう…

傷つき すり減っている者ならば なおさらだ


ヒトは 単純でわかりやすいものに魅了(みりょう)されやすい

心の葛藤(かっとう)や悩みは実生活の中だけで十分だからか…


これまでの

物語に登場するイノセントは 悩まなかった


しかし

この物語のイノセントは

悩み 葛藤し 振り返り また 振り返る


イノセントならではの過ちに気づき 自らを犠牲(ぎせい)にして

その 贖罪(しょくざい)を行う

イノセント自身が背負う原罪の


その先に

ヒトの幸福が在るか どうかは わからない


ただ

物語の登場人物たちは イノセントの原罪はわからずとも

その 功罪と贖罪は 記憶していた


第1話から最終話まで毎回、近しい人と語り合いました。

恐ろしい力を持った作品だと思いました。

「タコピーの原罪」を見て…

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