第98話。夜になる前に距離を稼ぎます。
前回までの話では、残りのプリンの素材を探しに市場を回っていた一行は?各自に別れて残りの素材を聞き込みするのであった。
砂糖と同じビートを探し当てる。
残すはバニラエッセンスで……。
ユリアたちはリヨンを出発する為に馬繋場の所まで来ていた。時刻は午後14時を過ぎようとしていた。
天候は晴れ。雲が少しあるぐらいの良い天候であった。サムは荷物を馬車の荷台へと運ぶ。
しっかりと交易品も積み込まれていた。サムは交易品の数を数える。名簿を見てサムは驚く。
サムは名簿を調べる「交易品が二箱多いだと!?これはどう言う事だ!?」
するとある事に気づく小さな巻物を見つけた。そこに書いてあったのは『我が同胞たちよ、少しは足しになるだろう、良き商売を』
それを見たサムは喜びに満ちていた。これが商人ギルドの仲間意識なのか……と。
ユリアとミランダは馬小屋に居た。自分たちが飼ってる馬を向かいに来たのだ。世話人は馬2頭をユリアたちに手渡す。
セリナとレオは馬車内で荷物を整理していた。ジェイコブは御者席に座っていた。
ミランダ「いよいよ、ここもお別れかい」
ユリア「どうしたの?寂しいの?ミランダ」
ミランダ「べ、別に新天地を目指すだろ!」
ユリア「当然よ!新天地なら魔法使い放題だわ」
ミランダ「使い放題か……それが魔法師……」
2人は馬を馬車と御者席に繋げる。そして馬車へと戻る。サムは荷物を積み終えて御者席に乗り込む。
御者席にはサムとジェイコブが乗り込む。
サムが御者席から馬の手綱を握り。発進させる。馬車はゆっうりと前進させて鉄門へと向かう。
鉄門と入り口には複数の馬車が並んでいた。中には交易品を運ぶ馬車さえも居た。
次々と馬車は城門を通過する。ユリア一行の馬車も簡単に外へと出れた。これは商人ギルドの紋章のお陰であった。時間をとらずに出発が出来た。
ユリアたちは馬車から顔を覗かせて手を振る。すると数人の群衆たちが手を振り返していた。ユリアはリヨンを眺める。レオは微笑んでいた。
ユリア「リヨン、楽しかったわねぇ」
レオ「うん、ジャンヌとも出会えたもんね」
そして御者席側ではサムとジェイコブの会話が始まろうとしていた。
ジェイコブ「このまま?北上かのぅ?」
サム「えぇ、ドーバー海峡はリヨンの北ですから」
ジェイコブ「確か?パリを通るのじゃな?」
サム「問題はパリは危険て事なんです」
ジェイコブ「むぅ……異端問題じゃな」
サム「異端者反対派が多いみたいなんです」
ジェイコブ「変な行動は出来んのぅ」
サム「パリを無視して横断もありますね」
ジェイコブ「うむ、その時の臨機応変じゃのう」
サムはドナテッロ組長と別れる前にパリの情報を受け取っていた。フランスの都市であり。中核を担う国であると……。
2人の会話はその後も続いた、そして御者席の後ろでは女性陣の会話が続いていた。
ユリア「ねぇ?パリを通るのよね?」
ミランダ「パリてリヨンより大きいだろ?」
セリナ「どうかしら?行った事ないから……」
レオ「ドナテッロ組長様も居るのかな?」
ユリア「そいえばパリて言ってたわね?」
ミランダ「もう居ないじゃないのかい?」
セリナ「そうね、今パリに到着したか別の都市かしら」
ユリア「野宿だけは勘弁かしら〜お母さん〜」
セリナ「ゆ、ユリア〜いきなり、驚くわよ!」
ミランダ「あんた、たまに、その性格でるねぇ!」
レオは心の中でつぶやく「お姉ちゃん……子供の時も、こんな感じだったのかなぁ〜」
レオはユリアの子供の時の過去が気になっていた。後で聞いてみようと思った瞬間であった。
こうしてユリアたちを乗せた馬車はリヨンを出て北上を目指していた。交易隊も居なければ護衛隊も居ない。
そよ風が吹いてる広大な平原が広がる中で1台の馬車が進んでいた。
6人は他愛ない会話をしながら旅を続ける。
新天地を目指して……。
次回、第99話。今日は野宿します。




