97話。リヨンを出発します!いざ目的地へ!
前回までの話では、ユリアたちは宿屋で雑談を始めていた。最初は4人での話し合いだったが、セリナとレオが戻ってくる。
レオの「キス」の一言でユリアが反応する。
そこから変な空気へと切り替わる……。
ユリアたちは昼食を食べ終えてレ・アル・デ・リヨン市場へと向かっていた。時刻は午後13時を過ぎようとしていた。
ユリアたちは出発する前にどうしても揃えたい物があった。それはプリンの材料である。
プリンの残りの必要な物を探す為である。「卵」「牛乳」は確保した。残すは砂糖とバニラエッセンスである。
ユリア「この時代に砂糖てあるの?甘い調味料ね」
サム「砂糖……ビートの事だろうか?」
ジェイコブ「うむ、フランス産じゃな」
ミランダ「よし!あたいが買ってくるさね!」
レオ「なんだかフランスて多いだね、食材」
セリナ「フランスは食の文化が強いのよ」
(※ビート。グラニュー糖である。フランスの特産品でもあった)
ユリア「ビートは確保を出来たわね、残すは……」
サム「勇者が言ってた、バニラエッセンスか?」
(※バニラエッセンス。既に説明してあるので省略)
ジェイコブ「これは、どんな調味料なのじゃ?」
レオ「名前からして、美味しそうだね」
セリナ「色々な店に聞いてみましょう」
ミランダ「だから!あたいが買いにいくって!」
ユリア「ミランダは駄目、酒に目に行くもの」
こうして6人は残りの素材である。謎のバニラエッセンスを探す事になった。
6人は各自、別れて「バニラエッセンス」への聞き込みを開始した。始めに外で座って食材を売ってる商人に聞き込みを始める。
ユリア、サム、ジェイコブは外を担当した。
「バニラエッセンス……聞いた事もない調味料だ」
ユリア「そう……どんな素材なのかも想像は?」
「お嬢ちゃん、俺たちは商人だぞ?知ってるなら売ってるさ」
サム「諦めよう、商人は嘘を言わないからな」
ジェイコブ「うむぅ、そうじゃのぅ〜」
そして同じ頃、セリナ、レオ、ミランダたちは……。
お店の中に入っていた3人は棚を見て回る。その店は調味料専門店でリヨンでは大きなお店だ。
棚には色々なスパイスが並ばれていた『胡椒、唐辛子、シナモン、クローブ、ナツメグ、ハーブ類』
セリナは会計カウンターへと向かう。店員らしき人物に声をかける。
セリナ「少しお聞きしても良いかしら?」
「いらっしゃいませ、どのようなご用件ですか?」
レオ「バニラ!……えーと、何だっけ?」
ミランダ「センス?エッセス〜?」
セリナ「2人とも、バニラエッセンスですよ」
レオ、ミランダ「それだぁ〜、それだ!」
「少しお待ちくださいね、店長に聞いてみます」
すると奥で店長と店員の声が聞こえてくる「バニラエッセンスだと?待てよ名簿見よう」
「むぅ、そんな名前は無いな……エッセンス……」
「これは、香りの一種ではないのか?」
店員が戻ってきて伝える「お待たせ致しました」
「ごめんなさいね、そのような品は無いわね」
セリナ「そうでしたか……ありがとうございます」
3人は諦めて店を出ようとした時だった。
「まて!店長が言ってました、香りの一種かと」
セリナ「香りの一種……それだけでも朗報だわ!」
セリナは店員に深く頭をさげて店を出る。そしてユリアたちと合流をした。
ユリア「香りの一種なの?プリンて不思議ね」
サム「あのプリンの下にある黒色がそうだろな」
ミランダ「とにかく?どうするんだい?」
ジェイコブ「今日、出発するじゃろ?サム」
レオ「もうリヨンを出るの?」
サム「滞在も終わりだな、夜までに距離を稼ぐ」
セリナ「分かりました、荷物をまとめましょう」
6人は一旦、バニラエッセンスを諦める。そして宿屋に戻り荷物をまとめて馬車が停めてる馬繋場へと向かう。
馬繋場はドナテッロ組長と一緒に停めた所である。
こうしてリヨンの滞在が終わろうとしていた。
次回、第98話。夜になる前に距離を稼ぎます。




