第89話。『おはよう』『こんにちは』『おやすみ』を繰り返すです。
前回までの話では、レオの「初恋」を見るべく。
セリナ一行はサムとレオを尾行するのである。
だが……道中、サムに気づかれて……。
ユリア一行たちは市場で必要なプリンの食材を集めていた。時刻は午後16時を過ぎようとしている頃だ。
普段と変わらない「日常」が過ぎようとしていた。
卵と牛乳は市場で揃える事が出来た。
両方とも腐るといけないのでユリアの魔法を使う。
ユリアは隠れて魔法ストレージで保管した。
ユリア「よし、保管完了と」
セリナ「その魔法は不思議ね、いつ見ても」
ミランダ「セリナ〜早く宿に帰ろう……気分が」
レオ「ミランダお姉ちゃん〜大丈夫?」
ジェイコブ「まったく、酒場で飲むからじゃ!」
サム「慌てないで材料は、ゆっくりと集めよう」
ユリア「そうね、集まっても試行錯誤かしら」
サム「その魔法保管の中では腐る事はないのか?」
ユリア「大丈夫よ、そのままの維持が出来るの」
セリナ「魔法は本当に凄いのですね」
ユリア「魔法を悪用する魔導師たちも居るのよ」
ときより群衆が来たら、ユリアたちは無言になる。
市場は食の文化である。住民や観光客で多い。
会話は最小限の小声で雑談していた。
群衆の中で、それぞれ挨拶が交わされる。
市場ゆえか、それぞれ会話が飛び交う。
その中に色々な十人十色が居るほうだろう。
恋人同士、家族と知人同士、はたまた友達同士。
「今日もお疲れ様!」
「また明日だな!」
「おやすみなさい!」
「またな、おやすみなさい!」
「暗くなるよ、松明を売るよー!」
「一本くれ!家まで間に合わない」
サムも松明売りの青年に近寄り、銀貨を払う。
ユリア「人間て不思議よね、毎日が同じ繰り返し」
セリナ「ユリア、それが『人間』なのですよ」
ミランダ「うぷ……気持ち悪い……肩かして……」
ジェイコブ「ミランダよ、帰って吐くのじゃ!!」
レオは剣を見つめていた「この剣は変わってるね」
サム「それは中東の武器だろうな」
ジェイコブ「うむ、シャムシールじゃな」
レオ「シャムシール!?かっこいい名前!」
サム「友人に聞いた事がある、確か砂漠地帯だ」
ジェイコブ「騎士とは違い「戦士」じゃな」
レオ「戦士!まるでミランダお姉ちゃんみたい!」
サム「レオ、そのシミターを見せてくれ」
シミターを探り探り調べる。サムは舌を巻く。
サム「これは、凄い、刃はしっかりと整えてる」
ジェイコブ「見た感じ最高級の鍛冶屋職人かのぅ」
セリナ「いいですね、レオ、まだ早いですよ」
レオ「そんな事ないよ!あと5年で15歳だもん!」
ユリアは考えはじめる「あの子は何故、武器を?」
セリナ「そうね、まだ子供なのに……剣を」
サム「決して子供が武器を待つ事は変ではない」
ジェイコブ「そうじゃ、青年兵士も居るからのぅ」
サム「だが小さな女の子だ、少し違和感がある」
レオ「きっと!親の剣なんだよ!サムお兄ちゃん」
セリナ「とにかく、母は反対ですからね」
レオはほっぺを膨らませる「え〜なんで〜」
ユリア「ぷぷ〜レオが子供だからよ」
全員、一斉にユリアを見つめて心の中で思う。
「そのまま言葉を返す」っと……。
6人は移動をしながら宿屋へと戻っていくのである。
するとミランダは口から綺麗な虹を作る。
こうして今日も一日が終わろうとしていた。
次回、第90話。こうして9日が終わりました。




