第86話。ジャンヌVSバイオレット。
前回までの話では、ダルク一家は実家に帰る為に、都市リヨンへと寄っていた。
これは偶然か必然か……。
ダルク一家は偶然にもリヨンに居た。
都市リヨンの少し離れた場所で一人の女性がうろついていた。
周りは森林であり。人があまり通らない道でもある。
そこに居たのは暗黒騎士を背後から襲った。
『黒き騎士殺し』の「バイオレット」であった。
時刻は正午になっていた。
「ふふ、あ〜素晴らしいわぁ〜魔剣は……」
バイオレットは魔剣を抱きしめる。
「さてと〜ここでの「お仕事」も終わりね」
「そろそろ、移動しょうかしら〜」
「待ちなさい……邪悪な者……成敗……!」
背後から殺気を感じたバイオレットは間一髪避ける。
「ちょっと〜危ないじゃない!いきなり!」
「私は……ジャンヌ……貴女は危険……」
「ま〜あらぁ、可愛い可愛い、子供ね」
「邪悪な……力を……感じる!!」
「だ・か・ら・それが、どうかしたのかしら?」
ジャンヌはダッシュして連続攻撃をする。
左右両方持ちのシミター連続でバイオレットを襲う。
バイオレットは、その「殺気」が本物だと理解した。
「ちょっと!本気で殺そうとしてるでしょ!」
「本気……だよ?『神様』が本気を出せって……」
「この子は頭おかしいの!子供が人を……!」
「そんなの……関係ない……あなたも人を殺してる」
「邪悪な者は……浄化しないと……いけない!」
「子供のくせに……正気じゃないわね!」
「問題無用……!やぁ……!そこ!」
ジャンヌはダッシュしてシミターを振り下ろす。
すかざすバイオレットは避ける。だが腕を少し切られた。
バイオレットの腕から血が出る。
ぽた……。
ぽた……。
ぽた……。
ぽた……。
それを見たバイオレットは……。
「あ〜も〜……お姉さん、本気だそうかしら?」
バイオレットは先程よりも目つきが鋭さを増す。
手の平を天高く上げて水魔法を唱える。
ジャンヌに向けて水の球体を連続発射する。
「神様……!変なの来た……!うん……避ける……!」
ジャンヌは水魔法の球体を華麗に回避する。
ここは森林地帯だ、木と木の隙間を使って、避ける。
水魔法の球体は木に当たると破裂して飛び散る。
「あれ……危険……当たっていたら体……わぁ〜」
「なかなか、やるわねぇ〜これなら、どうかしら!」
バイオレットは次に風魔法の呪文を唱える。
『風の刃』を連続連射する。
「これ……お告げじゃなくても……分かる!!」
ジャンヌは瞬時に『真っ二つ』になると理解した。
風の刃が手前寸前に目と鼻の先に迫ってきた。
バイオレットは高笑いする「終わりね!」
ジャンヌはジャンプして両足を180度も開いて華麗に避ける。
それを見てたバイオレットは……。
「この子は何なの!何者よ!!」
「ジャンヌ……ダルク……父様と母様と〜……」
「家族構成の事なんて〜聞いてないのよ!」
「今度は……こっちから……いく……!」
「あ―――!あれは何かしら!」
「えっ……!どこ……どこ……!?」
バイオレットはすかざす転送魔法で「逃げた」
「あっ……騙された……」
ジャンヌは目をまん丸になる。キョトン顔になる。
先程の風の刃、風速で髪に微かに当たったのか。
ジャンヌの『三つ編み』が……。
いつの間にか、髪がサラサラとほどける。
ほどけた、髪は『ロングヘアー』へとなる。
ジャンヌは、ほっぺを膨らませる。
「むぅ〜今度は……逃さない……」
こうしてジャンヌは都市リヨンへと戻る。
次回、第87話。レオの病は恋の病!?




