第84話。それ、ゴーレムだから!!
前回までの話では、ユリアたちは浴場でお湯に浸かってる頃、サム、レオ、ジェイコブは市場へと向かっていた。
そしてレオは、不思議な少女と出会って……。
全員が酒場へと合流した。時刻は午前11時を過ぎようとしていた。もうすぐ正午だろう。
ユリアたちは酒場で合流した後に椅子に座る。
木製丸型テーブルで、くつろぎ、円になって椅子に座っていた。
6人は浴場の話しで盛り上がっていた。
途中である事が気になっていた。それはレオが持ってる「人形」であった。
ユリア「レオ、それを見せてテーブルに置いて!」
ミランダ「いったい、どうしたんだい?」
セリナ「ただの人形ですよ、ユリア」
サム「ユリアお嬢!声が大きいぞ!」
ジェイコブ「この人形を知ってるのかのぅ」
レオ「この人形は、あの子にプレゼントかな〜」
ユリア「やだ……ロマンね……って!違うから!見るだけよ」
サム、ジェイコブ、セリナ、ミランダ「ロマン……?」
レオが人形をテーブルに置こうとした時である。すかざすユリアが奪いとる。
レオ「もぅ〜お姉ちゃん、乱暴だなぁー」
ユリア「危険がないか調べるのよ」
サム「それは、ただの人形だぞ?危険には見えないが」
ミランダ「ま〜た、魔法の類かい……」
セリナ「皆、いいですね、小声で話すのですよ」
ジェイコブ「セリナ御婦人の言う通りじゃ!」
ミランダは、お酒を注文する「店主!お酒を頼む!」
店主の代わりに店員が、お酒と木製コップを持ってくる。店員は頭をさげて去る。
セリナ「ミランダ、あまり飲みすぎないようにね」
ユリアは確信した。この人形は「間違いないわ!これはゴーレムよ!!」
サム「ご……ごーれむ?それは何だ、ユリアお嬢」
ミランダ「どうせ、そっちの世界の住人なんだろ」
お酒を飲みながら微笑むミランダであった。
ユリア「住人て言うよりは「魔物」の一種かしから」
サム「それが本当なら魔物て危険なんだろ?」
ジェイコブ「うぬぅ、前言ってた「魔王」の〜……」
セリナ「魔王の下僕ですね、ユリア」
ジェイコブ「おぉ!それじゃな!」
ユリア「えぇ、そうなのよ、でも魔法の痕跡も見つからないわ」
レオ「お姉ちゃん〜早く、返してよ〜」
ユリア「邪悪な気配は感じないわね、大丈夫みたいね」
サム「ユリアお嬢、そのゴーレムとは、いったい何なのだ」
ジェイコブ「ゴーレムとは、いったい、なんなのじゃ」
ユリア「魔王軍が独自に開発した魔物ね」
続いてユリアは語りだす。ここからはユリアの語りになる。
魔王軍は本来は人々を脅かす邪悪な者たちなの、人外を超えた生き物を「魔物」と呼ぶようになったの。
それに対抗するのが大国で。国は4大国に分かれてるだけど『火国』『水国』『土国』『風国』ね。
私の生まれは風国かしら、島全体が空中に浮いてるの、その島には大都市があるの。
私は10歳の時に大国の王から国に招待されたのよね。
10歳で魔王軍の一軍と戦う事になったの。
あの当時は魔導師が珍しいみたいね、風国は魔導師の国だったから。
特級魔法で一軍を壊滅して以来、私は5大国家所属魔法学校の校長に抜擢され………。
サム「待て!ユリアお嬢、話しが変わってるぞ!」
ジェイコブ「ゴーレムの話しは、どこにいったのじゃ!」
ミランダ「あんたの「自慢話し」じゃないかい……ヒック!」
ユリア「…………」
レオ「お腹が空いたよ〜早く食べようよ〜」
ユリアはセリナに抱きつく「お母さぁぁあん〜!」
セリナ「はぃ〜はぃ〜朝食にしましょうね〜」
サム「すぐ、そうやって、すがるな!」
ジェイコブ「まったくじゃ!甘えとるのぅ」
ミランダ「れ〜ぉ〜あたいに〜あま〜な〜ヒック」
レオ「ミランダお姉ちゃん……もう酔ってる!!」
ユリア一行のテーブルだけ、一番和んでいたのであった。
そして6人は朝食を摂る為に料理を注文したのである。
こうして9日目の朝食は終わった。
次回、第85話。禍々しい力……浄化する……!




