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第60話。こうして6日が……お仕置きの時間だ!

前回までの話では、ユリア一行と交易隊は廃墟村を発見し、そこを目指す。そしてホワイトは眼帯を右目に装着する。


サム。ドナテッロ組長。フィリッポの3人だけが、眼帯の「真実」を知っていた…。

 今宵は誰が日記を書くのか?ではなく。これは、全員が寝静まっていた。時刻は20時を過ぎようとしていた。空は夜だ。


ユリアたちは身の回りを済ませて既に眠っていた。

しかし、1人の男が静かに行動を開始した…。


護衛隊の隊員たちは、夜間の警備のために松明で周辺を監視していた。交易隊のメンバーはそれぞれの馬車で眠っていたが。


ユリア一行の中で唯一、ホワイトが起きていた。ホワイトは静かに起き上がり、右目の眼帯を左目に付け替えた。


なぜホワイトは眼帯を着用していたのか。その理由が明らかにされる。


今宵、あなたは、その「真実」を知る事になる。


ホワイトはミランダの頭を優しく撫でる。


静かに呟く「ミランダ、我は今夜だけ『ガーランド』に戻ろうぞ」


ホワイトはみるみる、表情が変わる。まるで別人になった顔へと変わる。片目は鋭さを増していた。


彼はテンプル騎士団で活動していた。「戦争の顔」になる。


ホワイトは怒りに燃えていた。そして亡きオーランド騎士の言葉が彼の脳裏に蘇る。


亡きオーランド。ガーランド、己自身が侮辱されても寛容であれ、広い心を持て。


亡きオーランド。だがな、弟子との契りを結んだなら、弟子の「誇り」を守ってやれ。


亡きオーランド。弟子てのは……師匠の背中を見てるからな……。


さぁ…お仕置きの時間の始まりだ。今宵の夜はホワイトではなく、「ガーランド」である!


ガーランドは馬車の外へと出て、足音を立てずに移動を開始する。まるで「暗殺者」であった。


始めに近くの護衛隊員に近寄る。松明を持っているが、ガーランドにとって意味がない。


なぜなら、松明の火の明かりには限界があるからだ。自分自身の半径しか照らす事しかできないからだ。


ガーランドは眼帯をしていた。右目には見えてるのだ。


海賊たちはそれを知っていたからこそ。眼帯で朝と夜の襲撃に備えていたのだ。特に朝の太陽が出てる時に船での甲板戦闘になると甲板から船倉へ入る時に対応をする為でもあった。


(※海賊が眼帯。これは暗順応をする為だ。人は明るい場所から暗い場所に移動すると見えなくなる。海賊たちはそれを避ける為に眼帯をして目を慣らすのだ。)


(※暗順応。両目が閉じて視界が明るくなるまで時間がかかる、30分もかかる事も。片目を眼帯で覆っていると、その眼が暗順応し、視界が確保を出来る。)


これは現代でもある事だろう。寝る前に電気を消したら、周りが見えなくなる。それは暗順応が出来てないからだ。話を戻そう。


ガーランドは、始めに一人の護衛隊を追跡する。そして小さな石を拾い、投げる。


護衛隊員「ん?何の……音だ!?」


音がした、方向へと恐る恐る向かうのである。

それは、草むらのが生えてる手前の所に止まる。


護衛隊員はホッとして元の位置へと戻る。「なんだ、気のせいか」


いきなり、人影が後ろから現れる。護衛隊員の背後から人影は腕で首を絞める。「……だ……れだ!?」


(※後ろから首を絞める。これはスリーパーホールドとも言う、現代では空手、軍隊、技を使う事が多いだろう、相手の気絶させる技だ)


ガーランド「お前に名乗る資格はない、ジーノはどこにいる?」


首を絞められる護衛隊員「し、しる……か!」


ガーランド「ならば、少し眠るがよい」


ガーランドは一人目の護衛隊員を気絶させる。すかざす足で松明の火を消すのである。


ガーランドは気絶した護衛隊員を担ぎ上げて運ぶ。安全な場所へ下ろす。


そして次の標的へと向かう。数人の護衛隊員が見張りをしていた。ガーランドは草むらに隠れて声を拾う。「おぃ、ジーノは何をしてるだ?」「家の中に居たな、あの女の話で、盛り上がっていたぞ」


ガーランドは静かに移動して家を徹底的に調べる。廃墟村の家は4軒しかなく、後は入れない状態だからだ。3軒のうち調べて最後の1軒へと向かう。


すると家の中で声が聞こえてくる。ガーランドは静かに家の中へと潜入する。


ガーランドは心の中で呟く。「50人も居るのに、全ての護衛隊を交易隊に守備させてるのか」


するとジーノらしいき声が聞こえてくる。「ふん、あの細い体で従士だと!あの主も弱いぞ」


ジーノの親友は扉の方へ移動する「お前のが強いさ!」


ガーランド「聞き捨てならんな、ジーノ」


ガーランドは物音を立てず、ジーノの手前にいる、男を標的にする。男は慌てる、相手は目が慣れてないのか、人影を探す。


ガーランドは男の後ろへ回り込み、背後から腕で首を絞める。「ジーノに助けをこうてみろ」


ジーノの親友「ジー……だ……す……く……」


ジーノ「おぃ?どうした!何かあったのか!」

松明を前に向けて、ゆっくりと前進する。


すると床に親友が倒れてる事に気づいたのだ。

松明は壁に付けられていた。


ジーノ「おぃ!どうしたんだ!しっか……ぐぇ」


ジーノはいきなり背後から腕で首を絞められる。


ガーランド「ジーノ、よく聞け、決闘は良い事だ」


ガーランド「だがな、これ以上の侮辱は許さん」


ジーノ「で……メ……えは!あの……主か……!」


するとガーランドはジーノを突き放す。ジーノは転んでしまう、軽い嘔吐を吐くのであった。そして立ち上がり。「やろうてか、かかってこい!」


ガーランド「よせ、お前は我には勝てん」


ジーノ「うるせぇ!やって……ひっ!」


ガーランドはジーノの目と鼻の先に居た。片目だけでジーノを睨むのであった。ジーノは本能的に理解した。この男は「幾千の戦場」をくぐり抜けてきた者だと。


ジーノ「待て!こ、殺さないでくれ!」


ジーノ「あ、謝ろう!あの…お嬢さんにもだ!」


ガーランド「ミランダには普段通り、接しろ、良いな?」


ジーノ「わ、分かった!普段通りだな!」


ガーランド「では、貴様は今日はここで寝ていろ」


ガーランドはワンパンチでジーノの腹にヒットさせる。一瞬で気絶させるのであった。すかざす松明を取り火の灯りを消す。


すると2人の男性が入ってくる。だが松明は1本であった。


ガーランドは身構えるのである。一人の男が言葉を放つ。「待て!俺様だ、ドナテッロだ」


ドナテッロ組長「そこに居るのは、ホワイトだな?」


ガーランド「ドナテッロ組長、もう終わった」


フィリッポ「後はお任せください、ホワイト様」


ガーランド「フィリッポ殿、感謝をいたそう」

そう言って、その場を去るのであった。


ガーランド(ホワイト)のお仕置きは終わった…。


こうして、魔法使い少女ユリアの6日が終わった。

次回、第61話。7日目の朝が始まります!。

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