表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

48/139

第48話。交易隊結成!今日は泊まれ。

前回までの話では、遂にホワイトは商人の仲間入りを果たす。そして組長に金貨10枚を貰うが…。ホワイトは久しぶりに早口になる…。


そして、組長はある決断を下した…。

 ドナテッロ組長はギルドの会合開催のため、全員を招集していた。会合に先立ち、組長は隣接する倉庫へと移動した。一方、ホワイトはフィリッポによる施設の案内を受けながら、雑談を交わしていた。案内は既に2時間に及んでいた。


施設と倉庫の案内を終えた時点で、時刻は午後16時を過ぎていた。間もなく夕方になる頃合いである。


フィリッポはホワイトに会合の開始時刻を伝え、一旦廊下で別れた。ホワイトは独り言をつぶやいた。「皆、今頃何をしているのだろうか…物資の補給は問題ないだろうか…」と、窓の外の空を見上げた。


会合の集合時間は午後17時である。まだ1時間あるが、ホワイトは早めに倉庫へ向かうことにした。


倉庫内では、第一陣の交易隊の準備のため、商人たちが慌ただしく動いていた。ホワイトはそれを眺めていた、


(※交易隊はキャラバンとも呼ばれ、ペルシア語の「カールヴァーン」に由来する。日本語では隊商とも呼ぶ。)


馬車1台には、木製の四角い箱30個分の荷物を積む準備が進められていた。ホワイトは頭の中で計算する。「1箱に12個、つまり1ダースの品物が入っているということか…」


(※1ダースという単位は、西洋の十二進法に由来し、1箱12個が目安である。これは古代メソポタミア文明の時代から使用されている。)


木製の四角い箱は、高さ50cm、幅50cm、奥行き45cmの大型のもので、荷台に整然と積み上げられていた。中には長方形の木箱も含まれていた。


ホワイトが長方形の箱を眺めていると、護衛兵の一人が近づいてきた。「その箱には槍が収められています」と、第一陣の護衛隊員が説明した。ホワイトは軽く会釈して挨拶を交わした。


ホワイトが「これは武器屋に運ばれるのか?」と尋ねると、護衛兵は「そうだ、武器屋との取引だ」と答えた。


護衛兵は続けて言った。「見慣れない顔だな。新人か?」


ホワイトは答えた。「あぁ、今日入団したばかりだ」


護衛兵は「そうか。互いに無事任務を果たそう」と言い、軽く頭を下げてその場を去った。


ホワイトはその後、倉庫で1時間ほど過ごし、時折荷物の運搬を手伝った。そして、時刻は午後17時を迎えた。


ドナテッロ組長とフィリッポがホワイトに近づく。ドナテッロ組長は告げる。「全員が揃った。会合を始める」


フィリッポ「ホワイト様、私と一緒に最後尾で話を聞きましょう」


ホワイト「あぁ、フィリッポ殿、よろしく頼む」


ホワイト「その…フィリッポ殿、『様』はやめていただけないか」


フィリッポ「ホワイト様には騎士の風格がある。私にはそれがわかるのです」


ホワイトは苦笑する。「はは…フィリッポ殿は人を褒めるのが上手だな」


ドナテッロ組長は倉庫の演説台に上がる。そして大声で叫ぶ。「いいか、皆!よく聞け!」


ホワイトの声はかき消される。


ドナテッロ組長「次の目的地を発表する!パリだ!商人魂を見せつけてやれ!」


一同が雄叫びを上げる。「おおー!」商人ギルドの全員の声が倉庫内に響き渡る。その声は外にも届くほどの、まるで合唱のような迫力だった。


ドナテッロ組長はさらに続ける。「出発は明日だ!朝までに出発する。夜までには十分な距離を稼ぐぞ!」


ドナテッロ組長「パリまでは遠い。リヨン経由だ。リヨンには丸一日かかるぞ!」


ドナテッロ組長「第一陣は明日出発、第二陣は一週間後だ。よく覚えておけ!」


ドナテッロ組長「それと、第一陣には新人も加える。よって、交易馬車は10台で編成する!」


この発表に、商人メンバー全員が驚きの表情を浮かべ、誰が新人かと見渡す。ホワイトは顔をやや赤らめる。それを見たフィリッポが小さく笑う。ドナテッロ組長は話を続ける。


ドナテッロ組長「新人を手荒に扱うなよ!これから本格的に作戦を練る。皆、準備しろ!」


こうしてドナテッロ組長の演説と説明が終了し、全員での本格的な会合が始まった。参加者たちは「ああでもない、こうでもない」と議論を交わす。


時刻はすでに17時半を過ぎていた。夜が近づく中、各自がロウソクの準備を始める。ドナテッロ組長がホワイトに近づく。


ドナテッロ組長「ホワイト、今日はここに泊まっていけ」


ホワイト「分かった…そうさせてもらう」


ドナテッロ組長「婚約者はいるのか?」


ホワイト「いや、いない。ただ、仲間がいるだけだ」


ドナテッロ組長「ならば、フィリッポ!」


ドナテッロ組長「フィリッポに伝達を伝えておけ!」


ホワイト「フィリッポ殿、頼めるだろうか?」


フィリッポ「お任せください、ホワイト様」


フィリッポはユリア一行が泊まってる宿屋へと向かう。


こうしてホワイトの「一日」が終わった…。

次回、第49話。今日は一人いませんね…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ