表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

45/139

第45話。商人ギルドと交渉です!

前回までの話では、セリナはユリアを探す。そして遂にユリアを見つけたが。なぜが「大泣き」していた。セリナは強く抱きしめる。

セリナの言葉にユリアは心を開く。

そして、お互い絆を強め、ユリアとセリナは…。


師と弟子の誕生であった。

 セリナとユリアは宿屋に戻った。二人は男性陣が待つ部屋に入る。すると、ジェイコブ、サム、レオ、ミランダがユリアのもとに駆け寄った。時刻は午前10時頃であった。


ミランダ「ったく、心配させるじゃないよ!」


サム「罰として、みんなの下着を洗う係だからな!」


ジェイコブ「無事で何よりじゃな」


ミランダ「ん? ユリア、頬が少し赤いねぇ?」


ユリア「叩かれた…頬を…」


ミランダ「ぷっ! 出ていって叩かれたのかい?」


セリナ「ミランダ、からかわないの」


レオ「ひどいよ! お姉ちゃん『も』子供のくせに!」


ユリア「うん…そうだね。ごめん、レオ」


ユリアはレオに近づき、抱きしめた。レオは突然の謝罪に戸惑い、少し照れた様子を見せた。


セリナ「ホワイト様の姿が見えませんね」


ミランダ「ああ、商人ギルドを訪問してるよ」


サム「俺たちは物資の調達だ。行こう」


皆が力強く頷いた。一方、ホワイトは単独で商人ギルドに向かっていた。ここからは、ホワイトと商人ギルドとの交渉が始まる。


ホワイトにとって初めての本格的な交渉であった。彼の交易に関する知識は、他の商人たちに比べ明らかに劣っていた。しかし、商人たちの護衛を務めてきた経験から、交易に関する雑談を耳にし、多少の知識を得ていた。


その知識を武器に戦うしかない。ホワイトは決意を固め、商人ギルドの門を叩いた。訪問リストに名を連ねていたため、ギルドの建物内に案内された。案内人に誘導されながら、ホワイトは驚きの表情を浮かべた。


商人たちが慌ただしく準備を進めていた。測量用具、取引記録用の道具、運搬に必要な器具が揃えられていた。


※取引記録用の道具。羊皮紙や紙の巻物が使用され、羽ペンとインクで記録が行われていた。


※測量用具。土地や建物の設計に必要な羅針盤、定規、天測器などが準備されていた。


ホワイトがそれらをじっと見つめていると、一人の大男が近づいてきた。高い声で突然の大声に、ホワイトは驚いた。


ギルド組長「おお! お前が新しく加入したいやつか!」


ホワイト「ホワイトと申します。ギルド組長様でよろしいだろうか?」


ギルド組長「おい! 『様』なんかいらねえ! 組長でいいんだよ!」


ギルド組長はホワイトを組長部屋へと誘導する。


ギルド組長「まず、はっきり言わせてもらう!」


ギルド組長「お前を信用していないぞ」


それは当然のことだった。「はい、そうですか」と簡単に受け入れるはずもない。


要するに、ホワイトは「どこの馬の骨とも知れぬ者」だったのだ。


商人ギルドの組長はホワイトを信用しておらず、簡単にはギルドへの加入を認めないと告げる。それに対し、ホワイトは護衛の依頼を引き受けることを提案する。


ギルド組長「ふん! 我々の護衛で十分だ!」


ギルド組長「それに、お前は素人だろう?」


ホワイト「残念ながら…私は傭兵として生計を立てている」


ギルド組長「ならば聞くが、この鉱石を使って武器と防具のどちらを作りたい?」


ホワイトは一瞬、身体に電流が走るような感覚に襲われる。この質問は、かつて亡きダニエルが投げかけたものと同じだった。ホワイトは心の中でその記憶を反芻する。


過去の記憶が、ホワイトの心に微かに蘇る。


亡きダニエル「ガーランド、聞きたい。数個の鉱石で剣と防具、どちらを作る?」


若き日のガーランド「決まっている! 剣も防具もだ!」


亡きダニエル「間違いではないが…」


亡きダニエル「それでは臨機応変とは言えないな」


若き日のガーランド「臨機応変?」


亡きダニエル「鍛冶屋の気持ちになれ。鍛冶屋が今、何を必要としているかだ」


剣が不足していれば、鍛冶屋は剣を作る。

防具が不足していれば、鍛冶屋は鎧を作る。


それが…「答え」の本質だ。


お前には騎士を辞め、平和に生きてほしい。


それが兄の願いだ…ブラザー。


ホワイトは現実に戻る。そして、首を振って記憶を振り払う。彼は鉱石を組長に返し、真剣な表情で答える。


ホワイト「鍛冶屋の意向に従う。それが私の答えだ」


ギルド組長「鍛冶屋の意向だと!?」


ホワイト「ギルド組長、そう答えたはすだ」


それを聞いたギルド組長は高らかに笑う。「ガハハ! こいつ、面白い!」


ギルド組長「鍛冶屋の気持ちになれてか!」


ホワイト「正しく、その通りだ…」


ギルド組長は内心で考える。「こいつの背後には誰がいる? 商人か? それとも…」


交渉はまだまだ続くようであった。

次回、第46話。同業組合へ、ようこそだ!。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ