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第35話。白き騎士!闘技場に出る!?(中編)

前回までの話しでは、トリノに到着した一行は興奮してた。それは見た事もない。街並みであったからだ。

ホワイトはサムとジェイコブに後は任せて。単独行動にする事に決めた。目的は日記の4人組の情報を探る為だった、酒場で情報を得たが。その4人とは確定ではない…。そして資金調達の為に闘技場へ。

 ホワイトは酒場を出る。時刻は正午近くになっていた。


6人組に遭遇しないよう慎重に行動しながら進む。道中、ユリア一行と思われる6人を見かけ、冷や汗をかくが、サムとジェイコブの機転により難を逃れる。


心の中で呟く。「サム、ジェイコブ殿、助かった」


そして、闘技場へと急ぐ。


闘技場とは、猛獣や剣闘士同士の戦いを観客が楽しむ娯楽の一つである。ただし、死亡率は比較的低いとされている。


剣闘士は「グラディエーター」とも呼ばれ、古代ローマの多くの都市には円形闘技場アンフィテアトルムが存在した。


その代表がコロッセオである。キリスト教は闘技場を批判し、4世紀(西暦400年)頃に西ローマ皇帝ホノリウスの命令により闘技場は廃止された。


それでも、一部の国では密かに闘技が続けられたが、5世紀後半(西暦500年)頃には完全に姿を消したと歴史には記されている。


ところが、ユリアが転移した「地球」では事情が異なっていた。完全には消えてなかった。


「転移地球軸」推定15世紀前期。


中世ヨーロッパに似たような似てるような事なのだろう。


そして、この年は「オルレアンの乙女」に関連する出来事が起こる時期でもあった。


話を戻そう。闘技場は「闇の闘技場」として密かに開催されていた。


ホワイトは、原型をとどめないほど荒廃した円形闘技場に到着する。受付に向かうと、そこには30人の参加者が集まっていた。


受付人が大声で説明を始める。


受付人「いいか、血気盛んな者たち! 今日、30人が集まった!」


受付人「1対1で戦ってもらう。つまり、29試合が行われるということだ!」


受付人「賞金は金貨12枚だ。死にもの狂いで戦え!」


受付人「言い忘れたが、装備は自由に使っていいぞ!」


30人全員が契約書に目を落とす。その内容は以下の通りだった。


第一項。国に対して賠償を要求しないこと。要求した者は死罪とする。


第二項。婚約者、親族、友人など、誰に対してもこの場所について口外しないこと。口外した者は口封じの対象となる。


第三項。汚い文字で契約書の文面は途中で途切れていた。30人全員が一斉に受付人を睨み、同じ思いを抱いていた。


「お前が書いたのか……」 こうして契約書に署名させられた「愚か者」たちは、対戦に備えるため各自の控え室へと移動する。


ホワイトは控え室で貸し出された武器と防具を眺めるが、その品質は極めて劣悪だった。


彼は剣闘士用のヘルムをかぶる。このヘルムは顔を完全に隠すことができ、正体を隠す目的で設計されている。


ホワイトは軽装を脱ぎ、上半身を裸にする。彼は重装備よりも機動性を重視する戦闘スタイルを好む。


ホワイトは言う「当たらなければ問題ない」


こうして、金貨を賭けた戦いが始まるのであった。


ホワイトは冷静である。時刻は昼0時30分。


全員が武装し、闘技場に集められた。ホワイトは剣と盾を装備していた。


集まった剣闘士たちの年齢はさまざまで、老剣闘士や中年の剣闘士、さらには若者もいた。


その中には若い少女の姿もあった。数人の剣闘士は少女を見て嘲笑したが、ただ一人、笑わなかった者がいた。それはホワイトであった。


そのとき、闘技場の主が姿を現した。主は剣闘士たちに語りかけた。


闘技場の主「よいか! 優勝者には金貨を増額して授ける! 15枚を与えよう!」


闘技場の主「さらに、名誉の称号を授ける! これは遊びではない。本気で戦え! よいな!」


そう言い終えると、闘技場の主は受付人に合図を送り、その場を去った。


受付人は最初の対戦相手を決めるため、号令をかけた。対戦は30本の枝を使って決定されることになった。


受付人は説明した。


受付人「この中で最も短い枝を引いた者から対戦だ! 勝ち抜き戦だからな!」


受付人は30本の枝を両手で持ち、隠すのに苦労していた。全員が一斉に枝を引いた。最も短い枝を引いたのはホワイトだった。


そして二番目に短い枝を引いた者も決まった。つまり、ホワイトが最初の対戦者となった。


この対戦で負ければ、金貨15枚は永遠に手に入らない。


そのとき、ホワイトの対戦相手が近づいてきた。


軽装の剣闘士「ふん、小僧め! ここで終わりだ!」


ホワイト「ふむ、互いに悔いのない戦いをしよう」


少女剣闘士「負け犬の吠え方……あれは負け確定……」


すると先ほどまで嘲笑されていた少女が小さくつぶやいた。


ホワイトは一瞬、何か聞こえた気がして左右を見回したが、空耳だと思い、気にせず対戦の準備を進めた。


客席には200人もの観衆が集まっていた。中には貴族の姿も見られた。彼らは密かに娯楽を楽しむために足を運んでいた。


ホワイトは円形闘技場に上がった。対戦相手の軽装の剣闘士も上がり、雄叫びを上げた。戦いが始まった。軽装の剣闘士は突然、槍を突いて襲いかかってきた。


しかし、ホワイトは寸前でこれを回避し、盾で相手の顔面を強打した。軽装の剣闘士は一撃で気絶したのだ。


200人の観衆は総立ちになり、ホワイトに大きな拍手を送った。


こうして第一回戦は終了した。残るは28組。


次の試合へと進む。時刻は午後13時を回った。

次回、第36話。白き騎士!闘技場に出る!?(後編)

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