第27話。ダンジョンあるの?ないの……?
前回までの話では、一行は広大な平原を移動していた。ユリアは魔物を探す、だがそれは動物である。子供ゆえに?。セリナに甘え始める…。こうして「のんびり」旅が続く。
一行は依然として広大な平原を進んでいた。平原には草木と森林しか見えず、西ヨーロッパ特有の風景が広がっている。ホワイトが空を見上げると、眩しさから手で目を覆った。
太陽が南中している。すなわち、時刻は正午である。「昼食の時間だな」とホワイトは心の中でつぶやき、サムとジェイコブに伝えた。
サム「了解しました。どこかで馬車を停めます」と応じ、御者を務めていた。ホワイトはロングボウを調整し、使い慣れるよう準備を進めていた。
一方、サムは馬車を土の道から森林へと移動させた。平原は見通しが良く、盗賊や野盗に遭遇する危険が常に潜んでいる。そのため、御者席に座る3人は絶えず周囲を警戒していた。馬車は無事に森林の近くに停車した。
ユリア、セリナ、ミランダ、レオは馬車が停まったことに気づいた。ユリアは勢いよく起き上がり、セリナから離れた。
突然の行動にセリナは戸惑いを見せた。レオもユリアに続き、馬車の外を覗いた。
ユリア「ひょっとして昼食の時間かしら?」
ミランダ「本当に、あんたは面白いね」
セリナ「それがユリア様らしいところよね」
レオ「もう昼過ぎてるもんね!」
その時、馬車の前部にある下げ窓を叩く音がした。ホワイトが「食事の時間だ」と告げたのだ。皆は馬車から降り、食事の準備を始めた。
サムはジェイコブにパンと干し肉を渡し、ジェイコブは御者席に座ったままだった。ホワイトは木製のコップに水を注ぎ、全員の分を配り始めた。
それを見たセリナが慌てて駆け寄った。 「ホワイト様! そのようなことは私たちがいたします!」と声を上げ、ホワイトが持っていた木製コップをいくつか受け取った。
それを見ていたユリアが言った。「別に誰が持っても同じでしょ?」
ミランダ「なんだい? あんたの世界では男性中心主義じゃないのかい?」と軽くからかった。
この時代の中世ヨーロッパでは、ジェンダー規範が一般的であった。ジェンダーとは、男性が優位で女性が従属的な役割を担う社会構造を指す。貴族社会では、女性は育児、家事、夫の補佐を務めることが当然とされていた。
この時代は「封建制」による身分制度が確立しており、王、貴族、騎士、聖職者、市民、農民といった階級が明確に定められていた。話を戻そう。
ホワイト「セリナ御婦人、ご心配には及びません」と穏やかに微笑み、皆に木製のコップを配り続けた。
ユリア「ホワイトはそんなことに、こだわらないわよ」
サム「ホワイト様は皆を平等に扱うお方だ!」
レオ「うん! ホワイト様は差別しない騎士様だもん!」
ホワイト「我は我だ。皆を平等に見ているだけだ」
彼は物静かに呟いて微笑むのであった。
するとジェイコブも皆の所に近寄る。
こうして7人全員が馬車の後ろに集まった。
「のんびり」と雑談して過ごす。晴天の下で7人がそよ風にあたる。女性達の髪が靡くのである。するとユリアが唐突な事を言い出す。
ユリア「所で、ダンジョンはあるの?」
サム「ダンジョン…?。何だ、それは?」
ミランダ「あんた、もしかして?またかい!」
セリナ「ふふっ、また恋しくなりましたか」
レオ「それって?食べ物なの?」
ジェイコブ「ユリア姫は、まだお腹が空いてるのかぅ」
ホワイト「ダンジョン…。洞窟ではないのか?」
ユリア「ホワイトはダンジョンを知ってるの!?」
ホワイト「む?いや…。遠い記憶に老婆が話してたからな」
ユリア「その老婆は何処にいるの!?」
セリナ「ユリア様、落ち着いてください」
ホワイト「残念だが、異端処刑人が…。」
ミランダ「あーもう!この話は終わりだ!」
サム「ホワイト様!反応しないでください!」
こうして楽しいユリアの世…。楽しい食事が続いたのである。そして謎の集団がユリア達に迫っていた…。
次回、第28話。盗賊が現れました!。私の出番!!。




