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第26話。魔物いるの?いないの……?

前回までの話では、それぞれ村の住人に別れの挨拶をし、馬車へと乗り込む。そして馬車は出発した。集落は見えなくなり。7人と馬2頭の冒険が始まった。

 村の集落を出発してから、昼が近づいていた。一行は最北端を目指して進む。頼みの綱はホワイトが持つ羅針盤だけだった。


眼前には広大な平原が広がり、天候は晴れ、青空がどこまでも続いていた。風のそよぐ音や鳥のさえずりが聞こえてくる。時折、旅をする馬車とすれ違った。


一行を乗せた馬車はゆっくりと進んでいた。荷台ではユリアとレオが身を乗り出し、顔を覗かせていた。ユリアはぼんやりと平原を眺めていたが、ふと動く動物に目が留まった。ユリアは指を差して叫んだのだ。


ユリア「ほら!あれ、魔物よ!」


レオ「お姉ちゃん、あれは鹿だよ」


その声にレオを驚かせた。普段は落ち着いているレオも、思わず苦笑いを浮かべた。


ミランダ「まったく、さっきから何だい!動物を見るたびに『魔物、魔物』って!」


ミランダは呆れた様子で口を開いた。

さすがのミランダも呆れた顔になっていた。


セリナ「恋しいのね、その魔物さんが」


クスッと笑った。セリナは荷物の整理をしていた。


ユリアはセリナに近づき。「お母さああん、撫でて、お願い!」


甘えた声でセリナの膝にゴロンと寝転がった。

それを見ていたレオとミランダは驚いた。


レオ「お姉ちゃん、いつから娘になったの?」

目を細めて言った。さすがのレオも引いている様子だった。


ミランダ「あんた、子供の姿だからって…」

半ば呆れながらも、ミランダは少し笑っていた。


セリナ「まぁ、わがままな子ね」

意外にもまんざらではない様子でユリアの頭を撫でた。それを見たレオは慌てた。


レオ「だめ!僕のお母さんなんだから!」

ユリアに母を取られたと思ったのか、レオは必死にセリナに抱きついた。


ユリアは負けじと、「残念ね、セリナお母さんは私のものよ!」と言い、膝の上で顔をすり寄せた。


レオも負けまいとセリナにしがみつき、もはやセリナを巡る争いが始まった。


セリナは身動きが取れず、困った顔をしていた。ミランダは「やれやれ」とつぶやき、呆れた表情を浮かべた。


一方、ジェイコブは馬車の御者席に移動していた。御者ぎょしゃとは、馬車を運転する者の呼び名で、手綱を握る役割を指す。


ホワイトが御者を務め、サムは右側、ジェイコブは左側に座っていた。サムは襲撃に備え、ホワイトの剣を準備していた。ジェイコブはオオカミの毛皮に包まれた何かを取り出した。


ジェイコブ「ホワイト殿、グレゴリ村長からの贈り物じゃ」


それはロングボウと鋼の矢じりだった。


ホワイト「これは!ウェールズやイングランドで使われている長弓ではないか!」


彼は弓を見て喜んだ。彼は手綱をサムに渡し、弓を手に取った。それは4フィート(120cm)程の長い弓である。元々は戦争で使われていた。矢じりも四角錐型で鋼が使用されていた、分厚い鎧を貫通させる為に使われていた。


ロングボウは熟練の弓術がなければ上手く使える事さえも難しいのである。握力はしばしば45も必要不可欠であった。だがホワイトは歴戦の元勇士だ。ロングボウの使いには長けていた。


それに身長185cmもある、ホワイトなら相性が良いのである。


そしてロングボウを主流に使っていた国がウェールズ国とイングランド国であった。その国の場所が…。ブリテン島であった!。話を戻そう。


ホワイトは感無量に浸っていた。本格的な弓と矢じりが欲しいっと思っていたからだ。


ホワイトは剣術も得意だが遠距離で牽制出来る弓のが便利だと理解していた。


そしてホワイトは心の中でつぶやく。「もしや?。グレゴリ村長はブリテン島の!?」そしてホワイトは我に返る。そんな偶然がある訳がないっと…。


一行を乗せた馬車は平原を進む。時刻は昼を過ぎた頃だろう。太陽は南中だ。天候は今だに晴れ、風がそよ風を吹いてる。鳥は晴天を飛んでいた。

次回、第27話。ダンジョンあるの?ないの…?。

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