表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

25/139

第25話。村を出ます、最北端を目指します!

前回までの話では、遠い地を目指す為に全員の気持ちを知る事が何よりも大事っと思ったホワイトは各自の判断を託した。皆が新天地を新たに目指す事を誓った。そしてホワイトも決断をした。それは騎士の「誓い」であった。己の真の名を…。

 新天地を目指す決意を固めた一行は、全員の気持ちが一致した。ホワイトは自らの本名を明かす。「ガーランド」と名乗り、彼がテンプル騎士団の生き残りであることが明らかになった。一行は旅の準備を始めた。


ホワイト、ジェイコブ、サムは馬車の整備のため馬小屋へと向かった。一方、ユリア、セリナ、ミランダは宿屋の店主に別れの挨拶をするため、店主に会っていた。


宿屋の店主「これを旅の道中で食べてください。」


店主は保存食を用意していた。干し肉、ニシンの干物、タラの干物である。タラは「ストックフィッシュ」とも呼ばれ、5年以上保存が可能な食材だ。ユリア、セリナ、ミランダは深々と頭を下げ、感謝の意を伝えた。


セリナ「このご恩は決して忘れません」


ミランダ「あんたの料理、本当に美味しかったよ!」


ユリア「店主のおじさん、本当にありがとう!」


こうして3人は手を振って宿屋を後にした。一方、ホワイトたちは馬小屋の裏にある木製倉庫に到着し、馬車の整備を始めた。


ジェイコブとサムは立派な馬車を見て感嘆の声を上げた。そのとき、ホワイトが天候について話し始めた。


ホワイト「天気は晴れか、旅には最適だ」


サム「このまま雨が降らないことを祈ります」


ジェイコブ「サム、レオはどうしたのじゃ?」


レオの姿が見えないことにふと気になった様子で尋ねた。ジェイコブは心配そうな表情を浮かべ、辺りを見回した。


サム「レオなら集落の子供たちと一緒にいましたよ。馬小屋に来る途中で見かけた」


ホワイトは木製倉庫の外をじっと見つめた。「レオも別れの挨拶をしているのだろう」


その頃、レオは集落の子供たち、ポール、マリア、フレクと輪になって話をしていた。子供達は悲しい表情で話していた。


ポール「そうか、もう会えないんだね」


マリア「そんなの嫌!せっかく友達になったのに…」


フレク「仕方ないよ…。大人の事情なんだから」


レオ「みんな、ごめん……ぼく……」


半分泣きそうな声でつぶやいた。


ポールが力強く言葉を放つ。「みんな、しっかりしろ!また会えるさ!」


マリアは目を輝かせて提案した。「そうよ、私たちが大人になったら、会いに行けばいいのよ!」


フレク「うん、いい考えだ。僕も賛成!」


レオは笑顔を取り戻した「うん、そうだね!みんな、待ってるよ!」


4人は互いに顔を見合わせ、力強くうなずいた。こうして、レオと集落の子供たちだけの「約束」が交わされた。レオは一旦馬小屋に向かうことにした。


道中、レオはユリア、セリナ、ミランダと合流した。4人は共に馬小屋を目指した。一行の気持ちは、今、ひとつの目標に向かって固まりつつあった。


レオ、ユリア、セリナ、ミランダの4人は、馬車に強い関心を抱いていた。馬小屋に到着した彼らが目にしたのは、整備を終えたばかりの馬車だった。


2頭の馬が馬車のゆうに繋がれ、準備が整えられているところだった。立派な屋根付きの馬車に、4人は目を奪われた。7人全員が馬車の後部に集まった。


馬車の内部は整然と整理されており、2人用のベッドが備えられていた。さらに、小さな木製のテーブルと、女性が着替えられるようカーテンが設置されていた。


これらはすべてグレゴリ村長の心遣いによるものであった。


ユリア、セリナ、ミランダはこの設備に大いに喜んだ。馬車の外装も特徴的で、左側には飲料水を貯める50リットルの大きな樽が備えられていた。右側にはスコップ、ロープ、予備の車輪が搭載されていた。


そのとき、集落の住民たちが次々と集まってきた。先頭に立つのはグレゴリ村長である。村長はジェイコブに近づき、固く手を握った。


そして、次のように伝えた。


グレゴリ村長「ジェイコブ殿、どうか無事に旅を続けてほしい」


村長はジェイコブの手を強く握りしめた。


ジェイコブ「グレゴリ村長、心より感謝申し上げますぞ」


ジェイコブは半ば涙目になり、感謝の気持ちを抑えきれなかった。


グレゴリ村長「そろそろ出発の時間だ。夜までにできるだけ距離を稼いでおくべきだ」


村長はホワイトに視線を送り、合図をした。夜間の移動は危険を伴うため、昼前ではあるが、馬車の速度を考慮した助言だった。通常の馬車と比較して、2頭立ての馬車は速度がそれほど速くない。


馬の体調によっては、人間の走る速度よりも遅く感じられる場合もあるだろう。


全員が馬車に乗り込んだ。手綱を握るのはホワイトで、助手席にはサムが座った。馬車はゆっくりと動き始めた。


集落の住民たちは手を振って見送った。そのとき、ポール、マリア、フレクら子どもたちが前に出てきた。レオは馬車の荷台から身を乗り出し、手を振り返した。


ポール、マリア、フレク「いつか必ず会いに行くから!」


レオ「うん、待ってるよ!」


こうして馬車は、遥か遠い最北端を目指して進み始めた。

次回、第26話。魔物いるの?。いないの…?。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ