第24話。それぞれの思いと決断。
前回までの話では、グレゴリ村長に連行されたホワイトは、驚くべく物を目にする。
それは屋根付き馬車である。グレゴリ村長の決断は驚くべくものであった。
ホワイトは村長から馬車を譲り受けた。馬車は貧困層にとって容易に手に入るものではなく、通常は屋根のない簡素な荷車である。
グレゴリ村長はさらに馬2頭も提供することを約束した。
ホワイトはあまりにも好条件な話に警戒心を抱いていたが、グレゴリ村長は「何度も言わせるな、ジェイコブ殿のためだ」とつぶやくのみであった。
ホワイトは一旦宿屋に戻ることを村長に伝え、深く一礼してその場を後にした。
彼は内心でこうつぶやいた。「あまりにも出来すぎている。何か裏があるのではないか?」ホワイトは用心深くなっていた。
しかし、ふとグレゴリ村長の言葉が脳裏をよぎった。「ジェイコブ殿に長生きしてほしい。それだけじゃ」村長はそう言ってた事を。
ホワイトは、ジェイコブが人望を集める人物であることを改めて認識し、疑念を振り払った。彼は早足で宿屋に戻り、「皆の気持ちを確認しよう」と独り言をつぶやいた。
宿屋に戻ると、ホワイトは男性用の部屋に集まった仲間たちと顔を合わせた。サム、ジェイコブ、レオ、セリナ、ミランダ、ユリアが彼を見つめた。
ホワイトは微笑み、「待たせてすまなかった」と詫び、話を始めた。ここから重要な会話が交わされることになる。
ホワイト「皆に伝える。目的地はスコットランドのルーイス島だ」
ミランダ「スコットランド? それはどこにある国だい?」
セリナ「ミランダ、ブリテン島は知ってるかしら?」
ユリア「ミランダ、仲間よね〜」
サム「おいおい、そこから説明かよ……」
ジェイコブ(ふむ、これは説明が大変じゃ)
ホワイト「簡単に伝えよう、最北端にある国で、到着まで1ヶ月以上かかる」
ミランダ&ユリア「冗談だろ!うそでしょ!」
レオ「もう友達と会えないの?」
ホワイト「レオ…。そこで皆で決めてほしい。残るか、新天地へ行くかだ」
ジェイコブ「うむ、わしはついていくぞ!」
サム「自分はホワイト様の従者ですから、当然ついていきます!」
ミランダ「あたいは…」
レオ「ぼくは友達と一緒にいたい。でも、皆と離れるのは嫌だ。ついていくよ!」
セリナ「レオ、あなたは本当に誇れる息子よ」
ミランダ「あー、もう! レオにそう言われたら行くしかないだろ!」
ユリア「決まったわね、ホワイト。これで全員が覚悟を決めたわよ!」
ホワイト「ならば、われも覚悟を決めよう」
我、どんな事があろうと。
我、全ての命を燃やし。
神を敵にせり。
全ての国を敵にせり。
汝ならの剣となり。盾となり。護ろうぞ。
テンプル騎士団副隊長、ガーランド。
その時、私たちはこの重要な「契り」を理解していなかった。
なぜなら、誰もまだあなたを知らなかったから。誰も、あなたのことを…。
こうして私たちは、遠く遥かなるルーイス島を目指すこととなりました。
そう、遥か遠い物語。私と仲間たちの物語。
「異世界転移したら、私が弟子になっていて、人生をやり直します」〜異端の烙印が怖いので新天地を目指します!?そしてスローライフを始めました〜
次回、第25話。村を出ます、最北端を目指します!。




