第122話。13日目の朝食は……5人です!
前回までの話では、ユリアが転移してから一週間と6日であった……明日でちょうど二週間になる。
ユリアは早朝もスネていたのである……。
ユリアを起こす為に5人は馬車の中にいた。ユリアは横になっており「寝たふり」をしていた。時刻は午前8時。
レオ「お姉ちゃん〜朝食だよ〜食べよう〜」
ミランダ「ったく!お風呂入れないだけで!」
セリナ「ミランダ、言い過ぎよ、それが習慣なのよ」
ジェイコブ「かと言って、ここでは魔法はのぅ」
レオ「早く朝食を食べよう〜お母さん〜」
セリナ「そうねぇ、ユリア、先に私たちは食べるわよ」
ミランダ「あたいも〜食べておこうかねぇ」
ジェイコブ「ワシも悪いが先に食べようかのぅ」
3人は馬車から朝食の準備をするのである。朝食は簡単に食べられるように。
パン。リンゴ。野菜の盛り合わせ。に決めたのである。セリナとミランダは御者席で座り朝食を済ませる。ジェイコブとレオは馬車の中で朝食を済ませる。
サムも朝食を済ませる。後片付けは楽な方だろう。それは野菜の盛り合わせを載せる皿洗いだけであったからだ。
唯一、ユリアだけが食べてなかった。未だに寝たふりをするユリアに対してサムは……。
サム「よし!パリが駄目なら離れた所で魔法を使おう!」
するとユリアは「ガバッ!」と起き上がる。目をキラキラさせながらサムを見つめていた。
ユリア「今の言葉を信じてもいいのよね!!」
サム「当たり前だ、従士に二言はない!」
レオ「サムお兄ちゃん〜いいの!?」
ジェイコブ「ワシはサムに任せようかのぅ」
サム「どのみち、パリを目指す事になるからな」
ユリア「早く行きましょう!パリへ!」
サム「ユリア姫はミランダと御者席だからな?」
ユリア「分かったわ!ミランダに伝えてくる!」
ユリアは馬車から下りてミランダの所に駆け込む。サム、レオ、ジェイコブも馬車から下りる。
6人が集合していつものように雑談が始まる。
ミランダ「サム!姫様に話しを聞いさね!!」
セリナ「サム〜本気でパリに寄るのですか!?」
サム「セリナ姉、ミランダ、どのみち通る道だ」
レオ「ミランダお姉ちゃん、いつ『姫』なの!」
ミランダ「あーこれは「駄々こねる」からさねぇ」
ジェイコブ「それ以前にユリア姫はどこじゃ!?」
するとユリアは御者席に上がっていた。微笑みながら出発を待ってる。
ユリア「何をしてるの?早く行くわよ!ミランダ」
サム「皆、各自、馬車に乗ろう!ミランダ頼んだぞ!」
ミランダ「あ〜もぅ!任せな、サム!」
御者席にはミランダとユリアが乗り込む。そして馬車にサム、ジェイコブ、セリナ、レオが乗り込むのであった。
こうして13日目の朝食は5人で済ませ、ユリアは出発してそうそう……「お腹空いた〜!」と呟く。
次回、第123話。ミランダと姫様。