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第114話。雨が止みました!!

前回までの話では、いきなり暇なユリアは何か無いか相談する。ミランダはある事を提案する。


それは模擬戦であった。ユリア、サム、ミランダは模擬戦を始める。しかし模擬戦は変な方向へと……。

 セリナたちは慌てて出発の準備をする。荷物の整理をする。5人は空を見上げて雨が止んだ事を確認する。


 時刻は午前10時になっていた。ユリアはスネって馬車の中にいた。ちゃかりと結界を解除している。


セリナ「サム!すぐに出発を致しますよ!」


サム「あぁ、分かった、皆、馬車に乗り込め!」


      全員「お―――!!」


御者席ではサムが乗り込む、するとレオが近寄ってくる。


レオ「僕もたまには前に乗りたいよ!」


ミランダ「駄目さね!危ないだよ!前は」


レオ「えーたまには乗りたいよ〜お母さん!」


ジェイコブ「ならぬ!前は矢も受けるのじゃぞ!」


レオ「しっかりとサムお兄ちゃんの言う事をきくもん!」


するとレオは母の顔を見つめて瞳をキラキラさせる。それを見たセリナは……。


セリナ「そうねぇ〜ちゃんとサムの言う事を聞くのよ?」


レオ「やったー!うん、絶対に守る!!」


ミランダ「ったく!仕方がないね!ほら、上がりな!」


 ミランダはレオの上がりを手伝うのであった。レオは初めての光景で満面な笑顔になる。


 セリナ、ミランダ、ジェイコブは馬車内に移動するのであった。こうして馬車はゆっくりと前進する。


御者席ではサムとレオの初めての会話が始まる。


「わぁ〜凄い風が気持ちいい、サムお兄ちゃん!」


「だろ?レオ、危なくなったらすぐに隠れるだ」


「どうやって隠れるの!?下に潜るの……?」


「そうなるな、盗賊、山賊来たら、馬車の下にな」


「うん!分かった、サムお兄ちゃん!!」


「どうだ?レオ、手綱を握ってみるか?」


「えっ!いいの?サムお兄ちゃん?」


「あぁ、俺がついてるから大丈夫だ、レオ」


「うん!サムお兄ちゃん!!」


そして馬車内ではいつのもの会話が続いていた。


ミランダ「かぁ〜いつまで機嫌悪いだぃ!あんたは」


ジェイコブ「ユリア姫のお尻を叩くからじゃ!」


セリナ「ほら、ユリア〜起きなさい、まだ朝よ」


するとユリアはセリナの膝の上へダイブする。驚くセリナ。ユリアは顔をセリナの膝を覆い被せる。


ユリア「す〜は〜ぁ〜す〜……ミランダの……バカ」


ミランダ「今!!聞こえたよ!馬鹿ていったね!」


セリナ「ミランダ〜いきなり立ち上がると危ないわよ」


ミランダ「今、言った!馬鹿て言ったよ!!」


ジェイコブ「ミランダよ〜まだ子供じゃぞぅ」


ミランダ「ほら、いいな!先の言葉を!!」


ユリア「す〜は〜ぁ〜お母さん……良い匂い……へへ」


ミランダとジェイコブは苦笑いをしていた。人間ここまで落ちるのか。と……思う、2人であった。


こうして馬車は広大な平原を突き進む。天候は少し曇り晴れ。

次回、第115話。明日にはパリ付近です。

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