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第10話。こうして1日が終わりました。

前回までの話では、ホワイトが簡単な葉っぱベッドを作って、全員分を完成させた。みんな疲れて眠る、起きていたのは2人だけだった。そして、1日が終わろうとしていた。ユリアは寝る前に水魔法で口の中を洗う。言うなれば口腔洗浄だ。魔法ストレージから日記を取り出した。光魔法で周りを照らしながら、光を調整する。小さな光だ。そして、日記を書き始めた。

 この先は寝る前に日記をつけることにしたわ。今日から始まりね。カイ、シン、メイ、ミラへ。


 転移してからいろんなことが起きた。転移してすぐに、見知らぬ騎士に取り囲まれるし、言葉も通じないし。


 まぁ、魔法があるから何とかなるけどね。だいたいさ!異世界って、地球の人が私たちの世界に来るじゃない?どうして私なのよ!この神様の…!。(ユリアは冷静になった)


それに私が異端者だって!魔法を使えば魔術って言われるし、文化の違いがすごいのよ!

連行されて町に着いたら、大変なことが起きてたわ。町が騎士たちに襲われてる!転移して、早々にピンチとか、本当にやめてよ。


 町は壊滅状態だったわ。異端者狩りのせいね。相手の騎士たちは容赦がないの。大人、子供、老人、関係ないのよ。


 だけど、それはどの世界も同じだって気付かされたわ。早く帰りたいわ…ん?帰る方法ってあるのかしら!?それも探さなきゃ。


 今頃になって分かったわ、勝手に異世界に転生、転移される勇者の気持ちが…。戻れたら勇者にたくさん褒めてあげよう。うん、それが一番ね。


すると足音が聞こえてくる。ホワイトが安全のために巡回していた。私は寝たふりをする。光魔法をすかさず消して、通り過ぎたらもう一度光魔法を唱えた。


 ホワイトは魔法にうるさいのよねー。でもそれも、心配してくれてる証拠ね。ここでは魔法なんて概念がないんだから。


 そうだわ、カイ、シン、メイ、ミラへ。仲間ができたわよ。


 セリナ、レオ、ミランダ、ジェイコブ、サムだよ。あとホワイトね。


 みんな個性があるのよ。サムなんてカイに似てるし、ミランダは男勝りだわ。セリナとレオは親子で、セリナは優しいお姉さん的存在。


 レオは活発な子だわ、ジェイコブとホワイトは気が合うみたい。年が近いからかな。

ホワイトは本当にすごいのよ。狩りもできるし、簡単な葉っぱでベッドも作ってくれたの。


 あまり過去を語る人じゃないけどね。

全員がホワイトを頼りにしてるの。私よりもね。みんな今頃どうしてるのかな。


 会いたいわ。カイ、シン、メイ、ミラ、私を慕ってくれた弟子たちがたくさんいたのに、もういないのね。


 皆に会いたい、会いたいよ…。ユリアは睡魔に襲われたのか、いきなり眠ってしまった。片目から一粒の涙が流れていた。近くにいたホワイトは、ゆっくりとその涙を拭いてあげた。


こうして魔法使い少女ユリアの1日が終わった。

次回。第11話。2日目の朝が始まります!。

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