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『田鎖翁と彫刻家』

作者: 成城速記部

 田鎖翁が、現世にあらわれて、現代の人々が、どのくらい自分を大切に思ってくれているかを確かめることにしました。

 田鎖翁が、ある彫刻家の家の前に差しかかると、自分の彫刻を見つけました。いの一番に自分の彫刻の値段を尋ねるのも気が引けましたので、隣の文殊菩薩の値段を尋ねますと、プレスマン一万本分くらいでした。関係ありませんけど、「プレスマン一万本分」って、言いにくいですね。

 反対側の隣の二宮金次郎像の値段を尋ねますと、メクール三千個分くらいでした。

 満を持して、田鎖綱紀の像の値段を尋ねますと、文殊菩薩か二宮金次郎を買ってくれたら、おまけにつけます、と言われましたので、田鎖翁は、彫刻家の家を後にして、彫刻家が家の中に入ったのを確認して、彫刻家の家の前に戻り、道路に速記文字で悪口を書きました。いえ、書いたとか、書かなかったとか。



教訓:知名度って大事ですよね。


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