カイジング・ギュルコのシールが出たよ♪
【あとがき】
この物語は構想当初、地球の崩壊から〝星を旅立つ〟〝新たな星=船で宇宙を旅する〟でしたが、絵的に画力不足もあり、スケールの大きい宇宙ロマンとまではいきませんでした。年代的にも僕が好きだった80年から90年初頭のSF映画や日本特撮のカラーが強いです。
主人公はまるで甲冑を纏った機械少女(械奇族の女戦士)で、蛇モチーフ。以前サトミ☆ン先生
【https://mypage.syosetu.com/mypage/top/userid/1913777/】に採用していただいた〝鵺の蛇(師が描かれた蛇は美しかった)〟が僕も気に入って、ギュルコも同じモチーフにしたかったのです。
ムライ・コナーはフィリップ・K・ディック作『追憶売ります』の主人公からヒントを得ました(ということはあの〝コブラ〟にも繋がるところ。ヒューッ!)。
クライマックスに巨獣を描いたのも、映画で『ゴジラ−1.0』を観た直後の勢いもありました。この星自体が巨大怪獣だったら……と想像してみたり。思い起こせば前作『ミユズ.』構想時に、ミユズの父親はゴジラと怪物大王(怪物くんの父ちゃん)をミックスしたようなデザインを下描きしてました。
物語背景を覆うダストボウルは1930年代アメリカで実際にあった出来事から。それはスタインベックの『怒りの葡萄』で知りました。ギュルコの世界ではこれをヒトの報われない情念の砂嵐=赤い砂塵として描きました。
黒鉄の地表に覆われつつある舞台にもまだ自然は残っていて、重力に操作される機械文明と相反する健気に根付く〝野の花〟を、少しでも多く描こうと思いました。シロツメクサを見つめるギュルコの内面は、シェリル・クロウの〝Wildflower〟の歌詞世界になぞらえています。
――野に咲く花のように
生きる場所を選んでゆく……。
* * *
いったん物語を完結して、サトミ☆ン先生
【https://33389.mitemin.net/】からこの作品に対するファンアートをいただきました。
なんと、ビックリマン風イラストで、本当にビックリいたしました。なんか、ほんとに売ってるやつみたい! ……素晴らしいディフォルメ。このデザインがしっくりハマってますね! 僕は世代ではないのですが、今でも有名キャラクターとのコラボもあったりで息の長い大人気のコンテンツです。たしか日曜日の朝にアニメもありましたね。
是非あらためてここで紹介いたしたく、承諾もいただきました。
まずは……
◾️ムライ・コナー&キナ
イケメン! かっこいいですね!
キナも可愛く肩にのっていてお得感もある!
そして、主人公
◾️カイジング・ギュルコ
うわっ、めちゃめちゃかわいい! やはり彩色映えますね!
僕はアナログだし実は色塗るのすごく苦手なので、めっちゃ助かった〜っ! とかも感じてます。
本編絵は黒を強調したかったので、原点の白黒に立ち返って(漫画を意識して)描きましたが、やはりカラーは素敵だなあ。質感もよく伝わりますね。サトミさんの描かれる女の子は線が柔らかくてほんと可愛いし。いやあ、ありがたいです。
このように2枚ともクリア&スタイリッシュにしていただきました。
このシールは欲しくなるっ!!
感謝感激感無量です。本当にありがとうございましたっ!!




