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君取り憑いてるけど大丈夫?

ホラーな感じで作ろうと思ってるので一応怖い系苦手な人は注意です

作者ちなみにホラーあまり得意じゃない

「サークル仲間で肝試し?」


大学の中庭にて2人の女性が話している。


「そ!サークルの先輩がサークルの仲間を連れて肝試しに行かないかって言ってるの!」


私、宮本茜は友人、仲本志保からのサークルの肝試しについて聞いていた。


「なんでサークルに入ってない私にその話をするのよ?」


「だってさ〜私怖いの嫌じゃん。ホラーなんて以ての外。論外。いないとは思ってるけど雰囲気だけでも嫌。だからさーお願い!一緒に着いてきてくれない?」


と言う志保に私はため息をつきながら返す。


「だったら断ればいいじゃない。別に強制なわけじゃないんでしょ?」


「だって先輩。かっこいいんだもん。ここらへんでアピールして好感度上げときたいじゃん!」


「は〜〜〜。」


志保は元々大学に入った当初私と同じでサークルに入るつもりはなかった。


所が志保はそのサークルの先輩に一目惚れ。とんとん拍子で入る流れになった。


私は特にそんなことはなかったから入らなかったがそのサークルは、『色々な秘境とかを探そう』とかよくわからないサークルでいかにも怪しい


志保に聞いたら「特にそんなことはない。」と言うがどうにも信用できなかった。


メンバーもそのイケメンの先輩とその取り巻きのようないかにも柄が悪い男仲間、後その先輩を狙って入っている志保以外も女性が数人というメンバーだった。


「私あのメンバーと行くのやだなー。」


「そう言わずにさ。学食奢るからさ。」


「え〜。」


私は、幽霊とか心霊とか全然信じていない、行くのは嫌だが学食の奢りには心動かされる。


一人暮らしの大学生としてはお金はあまりかけたく無い料理はできるが一人暮らしでバイトにも出なくては行けないのもあってご飯はあまり作らないから、奢って貰えることには動く。


それでも渋る茜に志保は考えながら人差し指を立てて茜に言う。


「じゃあ1週間!1週間奢るからなんとかならない?」


その言葉に乗ることにした。


「はぁ。分かったわよ。いつ?」


と言う茜にやった!と言いガッツポーズをする。


「来週の土曜日夜11時から迎えに行くから一緒に行こ!」


「場所はどこ?」


「白船病院跡地っていう所なんだけど。そういうホラーなことは起きたって言う噂は無いらしいから心配する必要はあんまり無いんだって。」


「あーあの病院。経営難かなんかでなくなって院長が夜逃げ同然で逃げちゃったから壊すに壊せないから放置されてるあの病院ね。」


この大学からそう自転車で30分くらいにある廃病院。山の中にある為雰囲気はあるがそういう噂はあまり聞かない場所。そこならまあ近くに民家もあるし大丈夫だろうと思った。思ってしまった。


「わかった。バイトがあるけど休ませて貰うように頼んでみる。」


「ありがと〜!!」


抱きついて言ってくる志保に対して笑いながら頭を撫でる。


「じゃあ私バイトがあるから行くね。」


「うん!わかった。頑張って!」


と言いつつ別れた。


この判断が、止めなかったことを後悔する事になるとは今彼女は知らない。







時刻は17時。18時からバイトだからまだ時間に余裕があり、大学から徒歩15分くらいの飲食店なので住宅街を歩きながら志保との会話を思い出す。


「肝試しかー。小学生以来行った事ないなー。けど、行ったことは覚えてるけど思い出せないんだよなー。なにもなく普通に終わったと思うし。」


と独り言を言いつつ茜はバイト先へと続く道を通りつつ、公園の中へと入る。


バイト先に行く近道としていつも通る公園。この公園はそこそこ大きくウォーキングコースとしても使われていて今日も走ってる人やベンチに座る老人や遊具で遊ぶ子供たちを横目に私は歩いてバイト先へと向かう。


「にしても今日はいい天気だな〜。」


上を見上げると太陽は夏ということもあり、まだ夕日まではいかないがそれなりに傾いている。雲は一つもなくいい天気だった。


と上を向いた目線を戻しまた歩いていると隣の草むらからガサガサと言う音が聞こえる。


なんだろうと思いつつ見ると草むらから一人の男が顔を出した。


「んはっ!」


と言いつつ草むらから完全に出てきて立ち上がる。立ち上がると同時に彼の姿がわかる。


黒い膝下までの薄い黒いコートに藍色の長ズボンYシャツという姿をしていた。


目深までかかった前髪で素顔が見えない。


そんな彼は再び四つん這いになった。


「おーいどこだ?どこ行った凪ちゃーん?」


と言って四つん這いになって探す彼は変質者のように見える。


そんな彼に何をしているんだろうと思い話しかけることにした。


「あの!何をしているんですか?」


と言うと彼はこちらを見て


「ん?ああちょっと猫がいなくなってね。探してるの。なかなか見つからなくて困ってる。」


と言う彼は長時間探しているんだろう服には大量の落ち葉や枝がくっついていた。


そんな彼に聞いておいて手伝わないのはどうかと思った茜は時計を見る。


17時15分。バイトが始まる18時まではここから5分くらいなのでまだ時間がある。


「手伝いますよ。どんな猫ですか?」


「え?申し訳ないですよ!予定があるんでしょう?」


「まだ時間があるから大丈夫ですよ。それに困ってるのに放っておくのも悪いですし。」


「ごめんねー。お言葉に甘えようかな。この公園の中から見つけるのは少し骨が折れてしまって。」


「任せてください!」


と言いつつ私は、公園の中を彼と探すことにした。






「いたー!!」


私は探していると彼のそんな声が聞こえてきた。


「見つかりました!?」


と、私もそれなりな時間探していた為興奮気味に彼に聞く。


彼の方を見ると前足の両脇に手を入れ抱き上げる彼がいた。


探していた茶色の猫がそこにはいた。


「よかった!」


と言い近づき抱き上げた猫を撫でる。


気持ちよさそうに猫が目を細める。


「いやーごめんね。手伝わせてしまって何かお礼をしたいんだけど。」


「いやいいですよ!それにバイトもありますし!」


と言いつつ時間を見ると17時50分を指していた。


「んーそれだとおさまりがつかないな。あ、そうだ!」


と言い猫を脇に抱えて薄手のコートの内側に手を突っ込み何かを取り出した。


「何かあったらここに連絡しなよ!何か困ったことがあったら助けるからさ!」


と言い、出したのは名刺だった。


「株式会社何でも屋 麻宮海斗?貴方の名前ですか?」


「そうそう。動物探しから人助け、配達とかしてるんだよ。困ったことが起きたり、何かあったらここに連絡するといい。」


と言って指差すと会社の電話番号があった。


「俺の名前出したら行くからさ。何かあったら連絡してくれ。これから君にはこれを渡したほうがよさそうだからね。」


「はぁ。」


と言い一応カバンに入れる。


「じゃあ私バイトがあるので!」


と言いそこを離れた。


と少し歩いた所で後ろから声がかかる。


「あ、そうだ。来週の土曜日気をつけてね。」


と言う彼に


「あ、はい。」


と言いバイトへと走っていった。






「あれ?なんで麻宮さん。肝試しがあること知ってるの?教えた記憶ないんだけど。まあ、いいか。」


と言いバイト先へと急ぐのであった。










このくらい長く書けていけるかわからないけど頑張る

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