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実家から送られてくる品の癖が強い件  作者: 星雷はやと@書籍化作業中


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第5話 寝坊!

「……うっ……」


 ぼんやりと意識が浮上する。そして顔に、ふわふわとした温かい何かが触れている事に気が付く。その心地良さから、未だ起きたくない。俺は寝返りを打った。


「うっ! 眩しい! あ……れ……? 朝?」


 場所を移動したことにより、顔に眩しい光が当たった。思わず手で目の周辺を覆う。そして、周囲を確認する。カーテンからは朝の太陽の陽射しが入り込み、部屋の中を明るく照らしている。如何やら俺はいつの間にか寝ていたようだ。何故か今日は何時もよりも、良く眠れた気がする。


「ふぅ……」


 背伸びをし、体を伸ばす。それにしても、俺はいつの間に寝てしまったのだろうか。首を傾げる。俺には昨晩、眠った記憶がなかった。更に言えば、ちゃんと布団で寝ていない。ダイニングの床に転がっていた。つまり寝落ちした可能性がある。昨日の記憶を探る。確か……昨日は実家から暗闇という毛玉が届き、レポートを作成しホットケーキを作り……。


「……えっ……。アニメ……観てなく……な……い?」


 昨日の出来事を思い出していると、どうも最大を経験した記憶がない。つまり俺は、重大なイベントを逃したのだ。その事実に膝から崩れ落ちた。語尾が震えていたのは仕方がない。それだけ、俺はアニメを楽しみにしていたのだ。


「ミロ論丸……」


 俺は観たかったアニメのキャラクターの名前を口にした。成人男性としては少々恥ずかしいのだが、動物の可愛らしいキャラクターたちが登場するアニメなのだ。五分程のショートアニメだが、その癒し効果は絶大である。時々、哲学的なことを言うのもギャップがまた良いのだ。これが一週間の楽しみであり癒しであったというのに、なんたる不覚。なんたる失態。


「……うっ……。なんだよ、こんな時に……っ!? 遅刻だ!!」


 俺が悲しみに打ちひしがれ項垂れていると、スマホが大きな音を立てた。人が絶望の淵にいるというのに、五月蠅くしないでくれ。力なくスマホを手に取った。すると表示されている時刻は八時三十分。家を出ないと一限目の講義に遅刻してしまう。家から大学までの距離は近いが、大学構内の敷地面積が広く移動に時間がかかるのだ。

 急ぎ着替えを済ませ、ショルダーバッグに必要な物を詰め込んだ。勿論、昨日作成したレポートも忘れずに入れた。途中で何か柔らかい物を掴んだ気がしたが、遅刻をしてしまうことの方が気になる。


 施錠を忘れずに行うと家を飛び出した。


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