表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/9

#0 異世界でも痛い物は痛い

 「──ますか!?聞こえますか!?」


 今、聞こえた。でも身体中がひどく痛くてうめき声しか出せない。


 「良かった……。生きてはいるみたい。皆、手伝って!」


 ボクは曇りがかった意識のまま数人がかりで運ばれ、よく分からない乗り物に乗せられる。


 再び狭くなっていく視界からは、ここで目を覚ますよりも前に見たオーロラがキラキラと輝いていた。


==========


 目を覚ますと、木造の天井が目に入った。どうやら今ボクはベッドに寝かされているらしい。


 「あっ、目が覚めたんですね!」


 聞き覚えのある声がしたのでそちらを向くと、外国人を思わせるような白い肌と青い瞳で、量が多めの金髪を後ろでシンプルにまとめた女の子がいた。


 「……キミが、助けてくれたの?」

 「私だけではありませんよ。施設の皆と一緒に森にキノコ採りに行っていたら、突然空が光り輝いて……そこから人が落ちてくるのを見たんです。それが貴方だった、ということです」


 一瞬見れたあのオーロラのことか。


 「施設、ってのは?」

 「ここは孤児院なんです。私はここの管理をしてます」

 「そうなんだ……」


 ボクと同じかそれ以下の年に見えるのに、苦労してるんだなぁ。


 「……しかし、ボクよく生きてたなぁ」

 「木がクッションになってたんだと思います。それにしても傷がほとんど無かったのはとてもラッキーだと思いますけど」


 ……そういえばもう身体もほとんど大丈夫だな。どれくらい時間が経ったんだろう?いやまぁそんなことより、


 「あの、ホントに助けてくれて、ありがとう。命の恩人。ボクは、背花。背花陽一」

 「フフ、どういたしまして。セバナさんですね。私はルミ・レイエと言います」


 可愛い名前だなぁ。


 「ところで一つ、ここって何処?」

 「ここですか?ここは北ロンドロート王国のサンヴァー県ウェントン市の外れの森の孤児院です」


 …………????????


 「何処ここ」

閲覧ありがとうございます!ブックマーク・感想・レビュー・評価をいただけると励みになります!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ