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81、クローンキラー掃討作戦2

 再びドローンの中で待機しているとイヤホンから作戦の進行状況が聞こえてくる。


「クローン起動しました」


「了解。アラームの反応を待ちます」


そしてイヤホンから警報音が聞こえ、キラーの発生を知らせる。


先程は何も知らずに急に発進させられたため事前に心の戦闘準備を出来る所などはかなり良かった。


「近郊への出現無し。クローンを停止してください」


「了解。停止後一分で再起動します」


このようなやり取りが既に10回以上繰り返されているがそう簡単に近場には発生していないのだろう。


何度か大阪、名古屋方面に出現しているようだが流石にドローンで迎える距離ではない。


再び何度目かの再起動で一体のキラーが近郊に現れた。


「近くの繁華街にキラー発生!」


「マツダさん!出撃をお願いします!」


「了解!」


赤石の号令と共に俺は発進ボタンを押して飛び立った。



 一度上空に上がってすぐにドローンが下降を始める。


これだけ近ければ走った方が上昇と下降の時間が不要な分早かったのではないかと思ったが一度飛び立ってしまったものは仕方がない。


そして角の取れた丸い建物に小さな時計塔が乗った建物前の交差点に降り立った。


「マツダさん、北東側、200メートル先です。道路の中心に現れているので方角がわからなければ視認できるはずなのでその場で周りを確認してください」


「了解。次の出撃では方角がわかる何かを持ってきた方がよさそうですね」


確かに方角を言われても生身の体一つではわからない。


俺はその場でぐるりと周囲を見渡し、一方にキラーの影を確認した。


「キラー発見。討伐を開始します」


キラーに向けて走り出した時、キラーもこちらに向かって走り出す。


ほんの一瞬の出来事だったが、キラーが向きを変えてビルの方へ駆け出した。


俺がキラーのいた位置に着くとビルの非常階段からこちらを撮影している人間がいる。


「死ぬぞ!隠れろ!」


キラーを追いかけて守る事も出来たかもしれない。


俺に向かってきていた時よりも動きが鈍かったからだ。


しかし、あんな狭い場所で戦闘になってしまってはこちらに勝ち目があるかわからない。


そして俺が躊躇っている間に撮影をしていた男の頭がこちら側に吹き飛び後ろのビルの窓ガラスを突き破った。


(避難指示が出ていたんだ。ちゃんと避難していない奴が悪かったんだ)


そして再びこちらに向かってきたキラーはやはり前回よりも少し大きくこちらに向かってくるスピードも早くなっている。


早くて重いキラーの攻撃を受け流すのに集中し過ぎてしまうためなかなか反撃するイメージをすることが出来なかったが、キラーの攻撃にある一定のパターンがある事がわかると頭で考える事無くキラーの攻撃を受け流すことが出来た。


そしてようやく二体目のキラー討伐を終える事が出来た。


しかし、生身である心臓の鼓動は異常なほど早く、無理に動かしていた首も筋張ってなかなか緊張が解けなかった。


そして何より、かなり無理をして動いていたせいで目は真っ赤に充血し、普通の人間の形相ではなくなってしまっていた。


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