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暗殺者に花束を  作者: 海月くらげ
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依頼2

稚拙な文章ですが呼んでくれたら幸いです


「では依頼の話に入りましょう」

 マリアンヌが話を進める

「依頼は先ほども話した通りごく単純、我々の手で送り込んだ「転生勇者」の抹殺です」

「自分たちの手で送り込んだ人間を自分たちの手で殺しにかかるとは皮肉だな。人数は何人だ?」

「全部で12人です」

「予想より少ないな、存外早く終わりそうだ。そちらからの支援は?」

 ー何せ自分が今まで赴いたこともない土地だ、多少なりとも支援がなければ。せめて送り込まれた勇者ほどの力をもらわないと立ち向かうのは無謀と言えるだろう。そうでなくとも武器の一つでも支給してほしい、カスタムされた拳銃があるとはいえそれではあまりにも心もとない

「それが、こちらからの支援は最低限のものしかできません」

「それはなぜだ?まさか財政難か?」

「そうではありません、先ほど言っていた「勇者」の対策です」

「どういうことだ?」

「先ほども言いましたが彼らは我々の与えた力があります、それはとても強力で、高い戦闘能力がある上にどれだけ強力な魔法を撃とうがどれだけ切れ味の鋭い剣できりつけようが怪我を負わせるのはなかなか難しいのです。」

「待て、さっきから聞き流していたが魔法だと?」

「ええ、てっきり知っているものだと」

「あまり馴染みはないな」

「そうですね、攻撃できたり生活に使ったりする便利なものだとでも思っといてください」

「わかった」

 ー納得はいかないがな

「話を戻します、そんな彼らに唯一対抗できるのがあなたが現在持っている武器です」

「これが?確かに頭に一発撃ち込めば人は簡単に死んでしまうが。こういうものじゃなくても弓なりなんなりでもいけるだろう」

「そういうわけにいきません、こちらの世界で作られたものは多少なりとも我らが神の力を帯びてしまいます、それは本来なら喜ばしいことですが彼らに対してはマイナスに働いてしまいます。さらに武器に力が付与されてなくとも使い手から力が流れ勝手に武器にも力が付与されてしまいます」

「何の加護も受けていない使い手と武器なら確実にダメージを与えられる、そういうことだな?」

「話が早くて助かります」

「だが弾薬はどうする?今持ってる弾薬の数は13発くらいだ、全員を1発で殺すとなるのは流石にきついぞ。それに俺は死人だ、どうやって送り込むつもりだ?」

「そこは考えがあります、弾薬はなんとかあなたのいた世界から調達します。こちらの世界に送り込む時はあなたの死体を復元してそこにあなたの魂を入れます。というより現在のあなたがその状態です」

 ー30年ほど生きてきたがここまでぶっ飛んだ話は初めてだ、これまでの自分の常識を助走をつけて殴り抜かれたような気分だ

「そのほかの支援としては金銭周り、標的の情報、地理情報です、他に要望があれば可能な限り応えさせていただきます」

「・・・ならまず遠距離から狙撃できる武器「スナイパーライフル」なんかがあればいい、あと爆発物も欲しい」

「わかりました」

「あとは通信できるものだな、情報をもらう時にいちいち呼び出されたりするのは面倒だし、緊急時に支援を受けれないのはな」

「わかりました、そちらも考えておきましょう。それでは早速仕事に向かってもらいます、最初のターゲットは『早乙女 貫太』自らを「ウィルゴ」と名乗る人物です。ウィルゴが拠点としている街の情報などはそちらに着き次第報告させていただきます」

「了解した、仕事を始めよう」


続く

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