第四話 一週間後
タイトルどうり一週間後に跳びます。
一週間後
(そんなバカなことがあるものか、おかしい、なぜだ、何故生きていられるあれからもう一週間はたっているはずだ、何故死んでいない。)
そうあれから一週間はたっているのにティアは未だ健在である。
この場所に来て一週間同じ顔を見るのは初めてだった。
それどころかティアは何も言わない俺に対し一方的話かけて来る。
おかげで出会って数日の人間の顔と声それに名前まで覚えてしまった。
もちろんすぐにティアが死んでしまうと思い込んでいた俺はティアの話を完全無視を続けてきた。
だがここまで来るとさすがに冷静ではなくなっていた。
スタスタ
小さな足音が聞こえる。
ここに来る小さな足音の持ち主はティアしかいない。
(ガチャン ギィ、ギィーーー バタン)
今日もまた暗い部屋に小さな光が指す。
ティアが部屋に入って来る頃には冷静を装うくらいには落ち着きティアをみる。
ティアの手には少し歪んだオボンとその上に粥のようなものと少ないがスープがある。
ここの料理は、味がしないつまりとても不味いのだ、その上冷めているのだから救いようがない。
が
(今日は冷めてないのか?)
湯気が出ている。
「お食事を持ってきました。」
とは言う物一向に料理をこちらに渡さない。
「ねぇもう一週間たつのだから名前くらい教えてれても。」
ついに食事を渡さないとゆう強行手段に出たらしい。
だがそれでも関わるのを拒んだ。
「ならせめて、お話くらい・・・」
そんな申し出も無視して食事を奪い取る。
今の行為で一切関わる気がないのが
伝わったのかティアの顔は寂しそうで悲しそうで哀れむような顔でこちらをみる。
(そんな顔するな、余計に料理が不味くなる。)
そう思いつつ一口目を口に運ぶ。
やはり不味く感・・・
「うまい」
・・・・じなかった。
これが俺が最初にティアに言ってしまった言葉であった。