第三話 少女の自己紹介
そこにいた少女が部屋に入ってきた。
少女は部屋の中をある程度見渡すと真っ直ぐとこちらを見る。
こちらを見る少女の目を見ればその少女が光に見えた理由がわかった。
(一目瞭然だな。)
その紫色の目には未だ希望が残っておりその暗い紫色の髪は整っていて最近ここにきたのだと分かる。
何よりこちらに気を使っているのかそれとも不安を隠そうとしているのか、分からないが笑顔であった。
(こんな優しい笑顔は何年ぶりに見ただろうか。・・・・でもその笑顔もすぐに・・・・・)
消えるのだろと思っていた。
だがこの部屋に入って数秒たっているとゆうのに顔色一つ変えない。
この部屋は常に魔力を奪われ並みの魔導士でもすぐに気分を悪くするましてやこんな子供が数日と持つはずがない。
バァタン!!
開いていた扉を少女が閉めた。
その時にはもう笑顔ではなかったが明るい顔をしている。
(フゥッ、これでは笑顔と何ら変わらないな)
すると少女が軽く深呼吸を始めた。
(ついに気分が悪くなったか?・・・いや、そうではないらしいな。)
少女は深呼吸を終えると口を開いた。
「私の名はティア ライト クローバーです。 貴方のお世話をすることになりました。以後よろしくお願いいたします。」
少し驚いた、こんなところで自己紹介をされたのは初めてだった。
これまでここに来ていた人間は自己紹介する余裕などなかったのであろう。
仮にあったとしても無理やり世話をやらされているのだ、やるわけがない。
それなのに何故少女はしたのだろうか。
だが少女はそれどころか
「ねぇ、貴方のお名前は?」
こちらの自己紹介までを求めてきた。
「・・・・・」
しかし名乗る気はない。
(数日ほどしか生きられない人間に名乗ってもむなしくなるたけだ)
だからオレは名乗る所か口をきかないつもりだった。
それを察したのかティアは軽くため息をつき
「ハァ、お食事を運んできます。」
このまま部屋をあとにした。
(見た目からしてティアは四つか五つほど年下などだろうが、これではどちらが年下か分からないな。)
主人公はティアが1ヶ月以上生きるのを知りませんwww。
まぁ部屋から出れないので仕方がないのですが。
今後ともよろしくお願いいたします