12円ぽっちの幸せ
掲載日:2016/12/22
一本のビールの泡を
僕は口にして うなずく
今夜は半月の夜だ
大好きなあの娘も見ているだろう
いつもは揺れない心
今日は揺れて定まらない
積み上げたコインを撮って
好きな友達に送るよ
こんこんと降り積もる雪
一人だけど それでも良くて
蛇口からこぼれる
水の雫の音が
ポツリ
ささやかなクリスマス
それでも 灯るキャンドル
待ちわびたこの日
あの娘と離れ離れでも
あの娘の心 それが
僕にあるのならかまわない
12円分の喜びを
僕は噛みしめたままで
3枚の硬貨が伝える
幸せを 感じて
あの娘を信じてしまった
それはいいことかわからない そう
一切れのケーキ
ほおばり ビールを一口
窓に映る半月
今年はやけにキレイだ
世の中 世間も
今夜は夢を見ているだろう
甘いささやきや言葉
どれだけ交わされてるだろう
ただ僕はコインを 積み上げ
風変りな友に送る
今夜のビールは美味しい
きっとあの娘も




