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004

なんと、1000PVを突破しましたΣ(゜д゜lll)

とてもビックリしましたが、嬉しいです!



これからも、よろしくお願いします( ´ ▽ ` )ノ



遅くなりましたが、どうぞ!

キプリスを離れた彪斗達は、一週間位の野宿を経て、ティミド侯国に到着していた。


「はあ…やっと着いたな」


「ええ」


2人とも、なかなかに疲れていた。体力的にでは無く、精神的に。そのままの流れで城壁の門番に身分証明をして、中に入った。


「そういえば…」


「ギルドに登録をしては?と、ハガン様に言われていましたね」


「行くか?」


「はい」


ふと、ハガンに言われた事を思い出した2人は、その足でギルドに向かった。







「おい、てめえ」


ギルドに着いた彪斗は早速、定番とも言える出来事に遭遇していた。簡単に言うと、新人潰しである。新人潰しとは言うが、やっている事は、盗賊と大差ない。あの有名な、命が惜しかったら、身ぐるみ履いで(以下略……

である。ルネは猫モードになって、彪斗の頭の上だ。


「なんだ?」


「ここは、てめえみたいなガキが来る所じゃねえ。持ちもん置いて、今すぐ消えろ」


「カザルスさん!ギルドで何をしてるんですか!」


騒ぎを聞きつけたらしい受付嬢らしき女性が、慌てて駆け付けて来た。そして、カザルスと言われた冒険者の腕にしがみつくが…


「うるせえ!」


カザルスはそう吐き捨て、受付嬢を振り払う。


「きゃあ!」


振り払われた受付嬢は、体格差が有りすぎた故か、野次馬が青ざめるほどに宙を飛んだ…


その時、宙を影が飛んだ。影は受付嬢を抱きかかえると、砂埃を立てて地面に着地した。


「大丈夫か?」


受付嬢が恐る恐る目を開けると、『アヤト』はそう、声をかけた。


「はい//」


そして…彪斗は表情を変え、カザルスを睨みつけた。


「おい」


「あ?文句あんのか?」


カザルスは、悪びれもせずにそう答える。剣呑な空気が漂い始め、それに耐え切れなくなったのか、野次馬の1人が彪斗に話しかけた。


「やめとけ兄ちゃん、カザルスは冒険者ランクDだぞ!」


「だから何だ?」


それでも彪斗は引かない。そんな彪斗に、カザルスは剣を抜いた。


「なら、決闘だ」


彪斗とカザルス、そして野次馬はギルドの訓練場にやってきていた。呆れた事に、どっちが勝つか負けるかの賭けや、軽食の販売をやり始めた商人もいる。商人だけあって、耳が早いらしい。そんな様子を見て、カザルスは自分の人気だと勘違いしている様で、満足そうである。そんなカザルスは彪斗に向き直り、再び剣を突き付けた。


「さて、始めるか」


「ああ」


対して、彪斗は刀を鞘に収めたまま、構えをとった。抜刀術である。彪斗の構えと刀を、カザルスは初めて見たのか、笑った。


「なんだ?その貧弱な剣は?」


彪斗はそんなカザルスの態度が、面白くて仕方が無いといった顔で笑っている。勿論、馬鹿にした笑みだが。


「いいから来いよ、雑魚」


「あ?雑魚だと?」


「そう言ったんだよ。雑魚は頭だけじゃ無くて耳まで悪いのか?」


「てめえ…殺す!」ブォン


「ふっ!」シュッ


彪斗はカザルスが、キレて力任せに振るってきた剣を見て、自身も、目にも止まらぬ速さで剣を抜き、カザルスの剣を斬った。


「「「え?」」」


カザルスを含め、野次馬全員が固まった。剣を斬った?そんな事は普通に考えてもあり得ない。剣同士が衝突して、折れる事はあっても斬れる事は無い。と、カザルスが持つ剣の鋭利な切り口と彪斗を見て、思った。


「おい。負け犬はさっさと失せろ」


「くそッ」


ようやく、自分が負けた事に気付いたカザルスに向かって彪斗は言い放ち、カザルスは捨て台詞を吐く暇も無く、舌打ちをして去っていった。


「「「凄え…」」」


カザルスを一瞬で負かした彪斗に対して、感嘆の声が投げかけられる。そのとき、人混みを掻き分けて筋骨粒々の老人が現れた。野次馬は老人を見て、思わず声を漏らす。


「「「ギルドマスター!」」」


彪斗は息を呑んだ。カザルスなどとは別格の、強さを感じたからである。その老人は彪斗の前に立ち、頭を下げた。


「悪かったな。うちのゴロツキが、迷惑をかけた」


「気にするな」


「すまんな。うちのゴロツキには厳重に注意しておくから、これで手打ちにしてくれんか?」


そう言って、ギルドマスターは袋を投げた。彪斗が中を見ると、金貨が3枚入っていた。


「金貨?」


この世界では、白金貨、金貨、銀貨、銅貨があり、白金貨は1枚(1000万円)、金貨は1枚(10万円)、銀貨は1枚(1000円)、銅貨は1枚(10円)になっていて、普通の家庭なら金貨1枚あれば、1年間は暮らせるような世界である。金貨3枚は大金である。それを彪斗はギルドマスターに投げ返した。


「なんじゃ?足りんか?」


ギルドマスターは凍り付いた野次馬をよそに、彪斗へ呑気な口調で問いかけた。しかし、呑気な口調とは裏腹に、その目は彪斗を見定めるかの様な鋭いものだった。


「いや、そうじゃ無い」


「?」


「俺はゴロツキ退治の依頼は受けて無いからな」


それを聞いたギルドマスターは笑い始めた。


「ククッ、クハハハハ!面白い男だ。ギルドへ何の目的で来た?」


「今夜の宿の場所を聞きに」


それに対して、冷静に返す彪斗。


「わかった。誰か羽休め亭に連れて行け!わしからの招待と言っといてくれ」


「悪いな」


「うむ」


ギルドマスターに案内された羽休め亭に着いた彪斗は部屋に案内された後、ベッドに倒れこみ、夜を迎えた。


感想等々くれると嬉しいですd(^_^o)


報告です!

小説を読んで、絵を描いてもいいよ〜と言って下さった方がいましたΣ(゜д゜lll)


近々、掲載予定ですので、楽しみにしていて下さい(・ω・)ノ


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