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001

最近忙しく、遅れてしまいました。

連日投稿出来る様に、頑張りますΣ(゜д゜lll)


今回はちょっと短いですが、ご容赦くださいm(_ _)m


それではどうぞ!

転移した場所は、暗い森の中だった。


「ここは?森か?」


「そのようです」


ルネに確認をとる彪斗。ルネは既に子猫モードになっている。


「これから、どうしようか?」


「マスター、この世界で生きていく為には、力が必要でしょう?ですから、ラファエル様に覚醒していただいた能力と、剣の修行をなさってはいかがですか?」


彪斗がルネに尋ねたところ、最もらしい答えが返ってきた。彪斗も全くもってその通りだと思っていたので、修行をすることにした。


「とりあえず、刀の試し斬りをするか!」


彪斗は、目の前に立っていた樹に向かって、得意の居合い斬りを放った。


「ハッ!」シュン


残響さえ聞こえそうな、居合い斬りを放ち、その樹が紙の様な手応えで斬れていくことに対し、思わず驚きの声を漏らす。


「お見事です。マスター」


ルネの賞賛の声で、彪斗は我に返った。


「ああ…それにしても、業物だなこれは…」


「そうですね…」


「次は魔法を試してみるか?」


「はい…」


もう既に、嫌な予感がしているルネは、先程よりも後ろに下がっている。


「えーと、呪文は…」


「精霊よ、我が名に従い、万物に重みを!」


「グラビドン!」ドンッ


呪文を唱えた直後、彪斗を中心にクレーターが出来た。周りにあった岩や樹などは、見るも無残なほど押し潰され、原型をとどめてはいない有様だ。それを見たルネは、自らの勘が当たっていたことに感謝し、その惨状を目の当たりにして、額に汗を垂らした。


「うし!能力については大体掴んだ」


「では…お休みになりますか?」


満足そうな彪斗を見て、これからの拠点をどうしようか考えるルネ。


「休みたいけど、どうすんの?」


「おまかせ下さい。私は土魔法の習得をしていますので、石の家を作ります」


彪斗の疑問に対し、いとも簡単に解決策を導きだすルネ。


「便利だな…魔法」


「はい…では」


「精霊よ、我が名に従い、強固なる城を形成せよ!」


「アースクェイク!」


バキキと音をたてながら、地面の中から石が集まり、物凄いスピードで家が作られているのを、彪斗は唖然として眺めていた。そして城が完成した。


「城を作ったー!?」


「はい。御不満でしょうか?」


「いやいやいや…おかしいだろ?異世界に来て最初に建てるのが、城?」


心なしかドヤ顔をしている様に見えるルネを、額に手をあてながらツッコミを入れる彪斗。だが、本人も先程の惨状を作り出しているので、どっちもどっちである。


「まあ、いいや」


「では、ご案内します」


そうして、2人は城の中に消えていった。







ルネには朝の日課がある。それは、寝坊助な主人を起こすことである。


「マスター、起きてください」


「うーん…Zzz」


彪斗は朝が弱いのか、なかなか目を覚まさない。


「マスター、朝ですよ。起きてください」


「うーん…ルネか?」


「はい、もう朝ですよ」


まだ眠いのか、目をコシコシ擦っている主人を優しい眼差しで眺めるルネ。


「よし!」


彪斗は準備を終えたのか、外に飛び出して行く。そんな主人を見送ったルネは、部屋の掃除にとりかかった。



2人がこの異世界に来てから1年が経とうとしていた…

1年の間は修行に明け暮れ、充実した日々を過ごしていた。この森には誰も近寄らず、近くに人里がない為に、2人は自給自足の生活を送っていた。魔法と彪斗が狩ってくる獣や樹を活用していて、城は住み心地の良い物となっていた。


そんなある日。2人が何時もの様に修行をしに城の外へ出ると、目の前の草むらが揺れて6人程の身分の高そうな人々が傷だらけで、彪斗達の方へ走ってきていた。


「そこの方!逃げられよ!」


騎士であろう老騎士が、彪斗達に逃げる様に叫ぶ。不思議に思った彪斗は、人々に続いて森の陰から出てきた生物を見て驚いた。


「あれは…オーガか!?」


「その様ですね」


オーガとは、知能が低い代わりに鋼の様な筋肉をまとった魔物のことである。武器は主に棍棒を使うが、冒険者から奪った武器を使うこともある危険極まりない魔物だ。


「オーガには勝てん!ここはわしが時間を稼いでいる間に逃げられよ!」


オーガを見ているのに、一向に逃げる様子もない彪斗達に向かって、老騎士は再び叫んだ。


「ふぅ…」


突然ため息をついた彪斗を、生きることに諦めたと思った老騎士は、怒鳴りつける為に彪斗の顔を見て固まった。数々の修羅場をくぐり抜けてきた老騎士ですら、彪斗の顔を見た途端に死を覚悟した。迂闊に触れようものなら斬られると思わせるような雰囲気をまとった顔をしていたのだ。


「我が歩みを妨げる者はおらず」シュン


呪文を唱えた彪斗の姿が、一瞬にして掻き消えた。そして、オーガの前に現れ…


一迅いちじん


彪斗が呟き、風が吹いたと思った老騎士は、

その結果に絶句するしかなかった。徐々にオーガの首がずれていき、オーガは地面に崩れ落ちたのだ。驚くべきは、彪斗の姿勢である。剣を振るう前と後で全く姿勢が変わっていない。おそらく、オーガは自分が斬られたことにすら気づかなかっただろう。


「おっさん?大丈夫か?」


「っ!ああ、大丈夫だ。しかし、姫様達が…」


彪斗に話かけられ、我に返った老騎士は心配そうに気絶をしている姫様と思われる少女や、身体中に怪我を負った部下らしき騎士を見やった。


「ルネ」


「はい」


「こいつらを家まで運ぶぞ?」


「かしこまりました」


彪斗は全員を城に迎える様に指示する。


「お主ら…この森に住んでいるのか!?」


老騎士はこの場所が何と呼ばれているのか知っていた。入ったら戻って来れない森。すなわち、戻らずの森と…しかし、驚く事に目の前にいる人間はこの場所で住んでいるらしい。


「いや…それよりも、姫様達を頼む」


一刻も早く、自分の主人を休ませたいと彪斗に頭を下げる老騎士。


「2人ずつ運べるか?」


「問題ありません。マスター」


「問題ない」


3人は、それぞれ2人ずつ担ぎあげて、城に運んだ。



城の前


「何だ?この巨大な建物は…」


彪斗達の城へ到着した老騎士はあまりの荘厳さと、込められた魔力に圧倒された。


「ついてきな」


「ああ…わかった」


彪斗は門を開け、城の中に2人を招き入れ、姫様達と部下らしき騎士達にそれぞれ部屋を貸し、その間にルネが治癒魔法で怪我を治してまわった。全ての説明は明日にと言って、老騎士に今日は休む様に促し、夜を迎えた。




いかがでしょう?

感想、意見、アドバイス

待ってま〜す(=゜ω゜)ノ

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