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プロローグ

初投稿です。

それではどうぞ…

目が覚めると真っ白な空間にいた。


「え?なんで⁇」


昨日は、確かに布団に入って寝たはず…

それなのに、こんな所にいるということは?


「夢か…寝よ」


そう結論付けて寝ようとしたら…


「待て待てーい」


いきなり、黒髪のロリが上から降ってきた!

とりあえず、避けた。


「え?」ゴスッ


ふう…危ない危ない。直撃コースだったぜ。そう、1人やり遂げた顔をしていると…


「お主ー!なんで避けた!」


地面にヤバイ音をたててめり込んだ黒髪ロリから文句を言われた。しかし、理不尽である。普通、上から人か降ってきた時、咄嗟に受け止める人がいるだろうか?いない!いる訳がない!いても俺が認めない!

そう、黒髪ロリに伝えた。


「お主、いい性格しとるな…それなら、仕方ないのう」


黒髪ロリは嘆息してから、言葉を続けた。


「さて、お主はここは何処かと先程言ったな?」


「ああ、そうだ」


俺がそう答えると、黒髪ロリはニヤリと笑った。


「ここは神授の間じゃ」


「神授の間?」


「そうじゃ、簡単に言えば異世界転生をさせる場じゃな」


俺が聞き返すと意外な答えが返ってきた。


「てことは、俺は死んだのか?」


「ああ、そうじゃ。」


「原因は?」


「それは…教えられない決まりじゃ。基本的にこの神授の間にくる者は、不幸な境遇にありながらも前を向いて生ききった者のみじゃ。お主も最後は人の役に立って一生を終えたとだけ言っておこう」


すまなそうな顔をする黒髪ロリ。


「決まりならしょうがないさ。そうか、俺は人の役に立って死んだのか。よかった…」


俺がそう言うと、黒髪ロリは微笑んだ。


「さて、では話を本題に戻すぞ。これからお主には転生してもらうが、特典というものを授けようと思う」


「特典?なんでもいいのか?」


驚いて俺は聞き返した。


「そうではない!授けるとは、お主の持つ力を覚醒させるだけじゃ。人はもともと秘めた能力を持っておるが、それを覚醒させる者はかなり少ない。この神授の間は秘められている能力を覚醒させるだけの場なんじゃ」


「そうなのか!じゃあ俺の能力は?」


俺の能力か!どんな感じなんだろう…


「それはな…動物使役と重力魔法じゃ」


「おおぅ…すごくないか?」


動物使役に重力魔法って…すごくね?


「いや、そうでもないぞ。中には魔力無限の魔力タンクや投げたら敵を自動追尾して仕留める武器とかもあったぞ」


いや、チートだろそれ…

しかし、武器かぁ。俺にもないかな?


「俺は武器とかないのか?」


「あるぞ!お主は今時、珍しく剣術とかをやっておったろう?」


何故か俺のプロフィールがばれとる!というか、こいつの名前を聞いてないな。


「まあ、やっていたな。それより、お前の名前聞いてなかった。教えてくれ。ちなみに、俺の名前は上繁 彪斗だ」


「そうか、挨拶が遅れてすまんな彪斗。わしは、ラファエルじゃ」


「………え?」


ラファエルって大天使じゃねえか!!!


そう、俺が固まっていると…


「ん?どうかしたか?」


と呑気に黒髪ロリもといラファエルが話しかけてきた。


「どうかしたか?じゃねーよ!お前そんな凄い奴だったなんて知らなかった…」


それを聞いた黒髪ロリもといラファエル(もう面倒くさいからロリでいいや!)


「おい!誰がロリだ!さっきから扱いが適当だぞ!」


「誰に話してるんだ?」


「さっきから嫌な電波を受信しててな…」


「疲れてるのか…」


彪斗は大天使に哀れむような視線を送った。大天使は心底、嫌そうな顔をした。


「まあ、それについてはよい。お主の武器じゃったな」


「ああ…で、なんなんだ?」


ロリは手を懐に入れ、何かを取り出した。


「日本刀?」


日本刀、それ以外に彪斗はその武器の名を知らなかった。そんな日本刀を見て、再び固まっている彪斗に、ロリはその日本刀を投げて寄越した。


「うわっ!」


慌て受け取る彪斗にロリは言葉を続けた。


「それはな、お主の魂の片割れとも言えるものじゃ。抜いてみろ」


ゴクリと喉を鳴らし、鞘に収まってはいても握ったら切れそうな日本刀を彪斗は抜き、その波紋のあまりの美しさに再び息を呑んだ。


「見事じゃろう?わしも、ここまで見事な刀は早々見たことはない。刃は相州伝の雪の叢消し波紋が刻まれている。名は、桜誓じゃ」


「桜誓…」


これからの相棒となる武器に魅入る彪斗をロリは満足そうに見やった。


「気に入って貰えて何よりじゃ。さて、そろそろお主を次の世界に送らねばならぬ…が、その前に幾つか授けるものがある」


「授けるもの?」


「そうじゃ、先ずは異世界の言語知識。次に使い魔じゃ。初めに言語知識を授けよう、手を出すが良い」


言われた通りに彪斗が手を差し出すと…

ロリに手を握られ、何かが流れ込んで来るのが分かった。恐らく、それが異世界の言語知識なのだろう。便利だ!と思うと同時に、英語を何年勉強しても習得を出来なかった事を思い出し苦い顔をした。


「これでよし、あとは使い魔じゃな?」


「そうか、俺はどうすればいい?」


彪斗の疑問に対して、ロリは手を地面に翳すように指示をした。言われた通りにする彪斗にロリは自分の後に続いて呪文を唱えるように言った。


「蒼穹より招来せよ」


「蒼穹より招来せよ」


「我が手足にして、我が目や耳となる者よ」


「我が手足にして、我が目や耳となる者よ」


「我が下で汝の契約を果たせ」


「我が下で汝の契約を果たせ」


「「Regardless summon a familiar!!」」


直後、光が辺りを覆った。あまりの眩しさに目を瞑り、光が和らいできた所で目を開けると、美女が立っていた。


「おい!ラファエル!誰だこいつは?」


慌てる彪斗を愉快そうに見てロリは答えた。


「これがお主の使い魔じゃ」


「はい、私の名前はルネです。よろしくお願いします。マスター」


頭を下げる美女。


「良かったのう彪斗。美女で?」


「うるせー!こちらこそ、よろしくなルネ」


「ところで、お主人間では無いな?」


「人間じゃない?」


思わずロリに聞き返す彪斗。


「はい。私は日本の妖怪カブソです」


「カブソか…確か子猫から美女に変身出来て、幻惑魔法を使え、人の言葉を話す妖怪じゃったな」


「妖怪だったのか?すげえな」


一度も妖怪を見たことが無い彪斗は思わず、まじまじとルネを見てしまう。


「はい。私は元は子猫の妖怪なので、普段マスターと行動する時は猫の姿になります」


「そうか、分かった」


早速、意気投合した2人。

ロリは地面に魔術陣を書き、2人を呼んだ。


「さて、自己紹介も済んだな?これからお主達を転生させる」


「ああ、分かった。いろいろ世話になったな…ありがとう」


「良い良い。最後に2人にはわしからの祝福を授ける。異世界に行っても頑張るんじゃぞ?」


「「はい!!」」


「よし!では2人の門出に幸あらんことを!」


魔術陣が輝き、2人は光の中に消え、同時にラファエルの姿も神授の間から消えた…


こうして、俺たちは異世界に転生した!










感想下さい!待ってます!

それではまた次回!


PS:投稿頑張ります!( ^ω^ )

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