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御者領主の始まりの日

作者: 天川ひつじ
掲載日:2012/12/29

※内容的にR15指定です。

…なんでこんなことになっちゃったんだろう…。


男は遠い目をして考えた。


目の前には、自分を祝う大勢の民衆。

隣には、嬉しそうに頬をばら色に染めた…つい先ほど、式を挙げて自分の『妻』となった女性。

そして自分は、つけなれていない絹の手袋をはめた手で、先ほど授与されたばかりの『騎士の剣』などを持っている。緊張のあまり取り落としそうだ。


親兄弟の誰が想像しただろう。仲間の誰が想像しただろう。

誰もが夢でも冗談でさえも思わなかった。


ただの一介の馬車の御者が、一地方の領主になるなんて。


***


男の名前は、ヨッサと言う。この地方ではごくありふれた名だ。

平民の家の三男坊で、親戚の口利きで、馬の世話から始めて、馬車の御者の仕事に就いた。

勤め先の親方に指示され、ある時からたまたま、この地方の領主…貴族様専属の御者の一人になった。

収入が安定したから、ラッキーなどと思ったものだ。


この地方の貴族様は、家名をダルグシェードなんたら、と言う。正直長くて覚えておらず、皆は『ダルグシェード』とのみ覚え呼んでいる。


ダルグシェード家は、さすがに貴族、噂に聞く他の貴族様と同じで内情がドロドロしていた。

旦那様と奥様の両人ともが、使用人に手を出しまくったり愛人を囲いまくったりしている。

子どもはまだ無い。夫婦は互いには興味が無い様子で、正統な世継ぎができるだろうかと使用人たちは懸念していた。


旦那様に目をつけられないよう、使用人の女性たちは気をつけて暮らした。それでも一方的に目をつけられると防ぎ様がなかったらしい。

奥様の方は、見栄え良い選りすぐった男を好むので、基本的に男どもは平和であった。…もっとも、奥様は、途中から男でなく女を好むようになり、男は皆が対象外、屋敷は見栄えの良い女たちで溢れたのだが。


ヨッサは見栄えも普通のひょろっとした青年であった。

だから家のドロドロに巻き込まれる心配は一切なかった。

美人の奥様に目をつけられて囲われるのもちょっと憧れなくもなかったが、容姿的にもその可能性は一切無い。

言い換えれば、好き勝手な噂ができる気楽な立場だった。


***


そもそも、ヨッサが今、しみじみと遠い目をするこの状態は、時を遡ること二十数年前、セフィアという名の使用人に、旦那様がいつものごとく手をつけてしまったことから始まる。


珍しく旦那様はそのセフィアという使用人に執着した。

セフィアも旦那様を想ったらしい。だが、年を重ねるにつれ、セフィアは自分の老いを感じ、暇を申し出て自分の里に帰っていった。


これが他の使用人であったなら話はここで終わりとなるが、旦那様はセフィアにだけは未練たらたらだった。十年以上もたってから、視察という名目でその里に立ち寄った。


なお、ヨッサはその時点ではまだダルグシェード家の御者にはなってはいない。これらは先輩御者からの情報だ。


さて、セフィアの里についてすぐ、何人か連れて行った使用人の一人が、なんと流行り病に倒れてしまった。

妙な機転がいやに働く旦那様は、これを幸いとこっそりほくそえみ、もう一人をも倒れた使用人の看病にあて“使用人が足りない状態”を作り上げた。

ひょっとして、倒れた使用人にこっそり毒でも盛ったのではと噂されるほどである。


そうして旦那様は視察のふりをして里を周り、自分の執着する使用人・セフィアの暮らす家を尋ね当てた。


セフィアはすでに里の者と結婚して子どもも二人いた。

訪れられたセフィアは驚いたが、今更どうにかされたりなるものでもない。


だが旦那様はセフィアに、使用人が倒れて人が不足している事を説明し、一日だけで良いので助けに来てくれないかとセフィアに頼んだ。

セフィアは驚き、居合わせた自分の亭主とも顔を見合わせたが、なにせこの地方を治める貴族様直々の依頼である。

しかも宿に行ってみると、本当に使用人が寝込んでいるのだ。


こうしてまんまと旦那様の策略どおり、セフィアは一日泊り込みで旦那様の身の回りの世話をしにやってきた。そして結果として旦那様とセフィアは互いがまだ想い合っている事を確認した。


旦那様はこのままセフィアを自分の家に連れて帰りたがったが、セフィアは夫と子どもがいるからと断った。

それをさすがは貴族の旦那様はあれこれ言いくるめ、『セフィアは出稼ぎで自分の家に働きにくれば良い、暮らしも裕福ではないだろう、家に仕送りをしてやれば良い』という話にセフィアも頷いた。

結局セフィアも、旦那様をずっと好きだった、という事らしい。変わり者である。


さて、翌日に旦那様たちが揃ってセフィアの家に行ったところ、十幾つかになるセフィアの娘・アーシャが飛びつくように泣きついてきた。

セフィアが驚き抱きしめて聞いてみれば、父に殴られたのだという。


旦那様とセフィアの関係に気付いた亭主が腹いせに殴ったのだ…というのが、この話を教えてくれた先輩御者の推測だ。


とにかくセフィアは幼い子どもが殴られた事実を恐れ、子どもを置いて働きに出るなどありえないと思った。

娘より幼い年齢の息子の方は無事であったが、じっと両親の様子を見つめていたという。


だが旦那様は引かなかった。里の長までひっぱりだし、子どもに手を上げるのならば別れてしまえと言い、やはり口がうまい旦那様によって、セフィア夫婦は別れることになった。

セフィアの亭主は、旦那様から出される見舞金の額に満足したらしい。

セフィアは亭主に怯える娘を引き取り、旦那様の屋敷に世話人として戻ることになった。

年齢の割りにしっかりしている息子には意思確認をし、息子はセフィアを選びついてくる事になった。


こうして、ダルグシェード家に、セフィアが二人の子どもを連れて戻ってきたのだ。


***


戻ってきた愛人の存在に、奥様は無頓着だったらしい。

その頃の奥様は、まだ女ではなく男が好みだった。

息子はセフィアに似て、きつめの整った顔立ちをしていたが、まだ幼すぎるので奥様の毒牙にはかかるまいと判断された。


そして、旦那様はセフィア親子に部屋をあたえた。ただしこの部屋は問題があった。

旦那様と奥様の部屋はそれぞれ別で、互いの声が伝わらないように、それぞれの部屋の間に一つ部屋を空けてあった。一つの部屋といっても、中に大きな部屋が二室ある部屋で、領主の家の中で中央に位置する立派な部屋だ。

旦那様はセフィアを事のほか大切にし、そのことを他の者に知らしめたかった。だから、自分の部屋の隣にある立派なその部屋をあてがった。それに、旦那様の希望を反映する部屋が他になかったという。


だが、その部屋の奥の一室は、奥様の寝室と隣り合っている。昼と夜を問わず色々な音が聞こえてくる。

子どもの教育に悪いとセフィアの訴えもあって、旦那様が奥の一室には行けない様に鍵をかけた。

残されたのは、旦那様の執務室と隣り合っている一室だ。しかしこの一室だけでも、親子の里の家よりも広かったので、それ以上の不満はなく親子はその部屋で暮らし始めた。


数年経ってダルグシェード家内に変化が現れた。

まず、旦那様とセフィアが毎日仲睦まじくいるのは予想できたとして、奥様が女に興味を示すようになっていた。


セフィアの娘アーシャは、セフィアの元亭主に似て器量があまり良くなかった。どちらかというと不美人である。

その意味では奥様の毒牙にかからず安心とは言えた。


セフィアの息子イアンは、器量良く育っていた。だが男だったので、やはり安心だと思われた。

だが、イアンは、封じられた奥の一室の鍵を開ける技を身につけていた。そしてこっそり奥様方のあれやこれやの音を耳にし、奥様たちにひどく関心を持っていたらしい。

結果として、イアンは奥様になんとか接触しようとして成功した。


奥様は若い女が好みになっていた。けれどまだ若く器量のいいイアンは奥様の目にかなった。奥様はイアンを観賞用として可愛がった。

イアンの方は、妖艶に美しい奥様に恋をした。けれど想いはずっと遂げられなかった。


さて、この頃に、ヨッサが御者としてダルグシェード家につとめるようになる。


ダルグシェード家は貴族であり、時折夜会などにも出かける。馬車をしばしば使う。

外出のたび、ヨッサはダルグシェード一家の近くに接した。


そんなある日、ヨッサが屋敷の外、馬車の手入れをしていると、セフィアの娘・アーシャがヨッサをみてほっと安心したようにやってきた。

「一人でこんなところに一体どうしたのですか」とヨッサが問うと、アーシャは言いよどみながらも正直に、「部屋にいると音が…」と言った。


ヨッサはなるほどと納得した。

旦那様と奥様の部屋の間に、アーシャたちの部屋がある事は周知の事実である。

そして、アーシャの母のセフィアは旦那様の部屋にいっているのだろうし、アーシャの弟のイアンは奥様の部屋に行っているのだろう。

一人残った部屋で、両方の部屋からの色々を聞くのは若い娘には大層いたたまれないものだろう。

そもそも、それぞれの寝室からは一部屋ずつあいているとはいえ、聞こえる時は聞こえてしまう。そして、聞こえる中に肉親の声が混じっていたら、なおさらそんなところに居られない。


だが、外は冷える。

「せめて屋敷の中にお戻りください」とヨッサが言うと、アーシャは困った顔をして、「居る場所が無くて」と答える。


アーシャは、旦那様がそれはそれは大事にしているセフィアの娘だ。使用人たちは皆が一線を引いて接している。

人見知りらしいアーシャはそんな中では打ち解けられず居場所がないのかもしれない。


「では、馬車の中にどうぞ」とヨッサが手入れ中の馬車の扉をあけるとアーシャは嬉しそうな顔をした。

「ありがとう。ヨッサは、話しやすくて、安心するの」

そう言われると嬉しい。


こうしてしばらく、アーシャは馬車の中、ヨッサは馬車の外、という位置で世間話をした。

が、途中で他の御者たちがやってきて、ヨッサは慌てて外から馬車の扉をしめてやり、アーシャに内鍵をかけさせた。

アーシャに万が一があっては困ると思ったからだ。

このあたりですでに、ヨッサは、頼られて嬉しくなって、アーシャの騎士気取りにでもなっていたのかもしれない。


その後、他の御者たちをやりすごして、ヨッサはアーシャを促して屋敷に戻した。


それからだ。

旦那様になぜか呼び出されて他愛も無い会話で終わったと思ったり。

セフィアには微笑まれて「娘の良い話し相手になってやってね」と言われたり。

セフィアの息子・イアンにじっと眺められたり。

思えば、あの時にやってきた御者たちが、ヨッサとアーシャの噂を流したに違いない。

そして、旦那様たちにヨッサは目をつけられたのだ。


それがこんな結果をもたらすとは。


****


俺、本当は、もっとふっくらした女が好みなんだけどなぁ…。で、はっきりした顔立ちの美人。

なんて、とても口に出せるはずも無い。


ヨッサの隣で、嬉しそうに微笑む花嫁、アーシャ。

可愛い、妹みたいに可愛い。それは認める。うん、可愛い。


『騎士の剣』を持って周囲をぐるりと見回せば、旦那様やイアンたちが『お前、アーシャを不幸にしたらどうなるのか分かってるだろうな』という鋭い眼光を併せ持つ笑顔で自分を見つめている。

アーシャの母のセフィアは、身重のために傍の椅子に座って祝っている。

奥様はイアンの腕に手を添えてなんだか妖しい笑みを浮かべている。


そう、ダルグシェード家は、今、家族内がものすごく仲のいい落ち着いた状態になっている。


旦那様とセフィアに子どもが出来た。まだ出産前だが、男女どちらでも跡取りとされるだろう。

なぜ跡取りとされるかといえば、奥様とイアンがくっついた事に起因する。恐ろしい年の差を乗り越えて、イアンは想いを実らせた。


そもそも旦那様は、セフィアを正妻に迎えたいとずっと考えていた。

なのに奥様と離婚しなかったのは、貴族の体面と、奥様の実家の影響力を考えたからだ。

旦那様は、奥様やその実家との関係が悪化することなく別れられれば最高だと考えていたし、その機を長く窺っていた。


そこにイアンが奥様に恋をした。

比較的長い間、奥様はイアンを恋愛対象として見なかったが、イアンの情熱に押される形で恋愛関係に発展した。そうと分かると、旦那様は、こっそり奥様と密約を交わした。


まずはイアンを旦那様の養子とした。イアンは貴族の家の子という事になる。

そしてイアンを社交的な場所に連れまわす。容姿の良いイアンは貴族たちに喜んで受け入れられた。

そうして様々に取り入りながら、領主の上の地位にある皇帝にイアンの良い噂を送り続ける。


その一方で、旦那様と奥様は、イアンの名の下に地域改革を行った。

愛欲にドロドロにまみれていながら、このような小細工ごとには旦那様と奥様の手腕は冴えるのだ。

知識人を呼び寄せ、作物や細工品の取れ高や売れ高を上昇させ、その利益を貢物にして皇帝に贈った。

それら様々な努力と賄賂が実を結び、なんとイアンには、爵位とやや小さいながらも領地が下された。

貴族は賄賂が相当にものを言うらしい。


イアンが位と領地を賜る。これがこの夫婦が狙っていた事だった。

本人よりも、旦那様と奥様が相当喜んだ。夫婦は意気揚々と離婚した。


その後すぐに、元奥様と、下された領地の領主となったイアンが結婚。

奥様とイアンは下された領地に新しく家を建てた。

費用は、腐った日常を送っているにも関わらず金銭に全く困らない貴族・ダルグシェード家が結婚祝いとして出してやった。家が完成すると、奥様とイアンは新しい領地に移っていった。

奥様の実家も、新しい嫁ぎ先が皇帝に認められた家だと知っており、特に文句も出なかったし、その家をダルグシェード家が補佐しているのも知っており、ダルグシェード家との関係も崩れなかった。


そして旦那様は、晴れてセフィアと再婚。彼女を堂々、正妻として家に迎えた。

その後で身ごもっている事が発覚したセフィアのお腹の中の子どもは、このことにより、ダルグシェード家の正式な世継ぎとして認められる予定だ。


そして、アーシャは。

実は、ダルグシェード家は、皆が愛欲まみれで暮らしているゆえに、一人そちら方面に奥手のアーシャを妙に大切に可愛がった。

自分たちが昔に失ってしまった繊細で可愛いものをアーシャに見るのだろう。

だから、アーシャの『普通の恋』を見守ろうと、いや全力を向けて応援しようとした。


そして、アーシャの『普通の恋』のお相手が、なんとヨッサだったのだ。


気がつけばヨッサは同じ御者たちからも用意周到にはめられて、妙にアーシャとの接触が多くなった。

アーシャが自分に好意を持ってくれているのは分かっていたから、それはやっぱり得意で嬉しかったのだ。

ヨッサもアーシャを『貴族の家に連れてこられた気の毒な平民の少女』という思いもあってとても丁寧に接したと思う。


いや、実はよく涙を浮かべて落ち込んだりするアーシャを励ましたりで、可愛いと思ったりした。

けれどそれは、妹がいたらこんなかなぁ…みたいなそんな愛情であって。


なんて思っている間に、やはり意識は相当していたと思う。

こんなに慕ってくれるならお嫁さんに欲しいなーと、思ったことは何度かある。


もし嫁に貰うなら、もともとが平民のアーシャだ、このまま御者の妻になるのかななどと思ったりもした。


いや、でも、ちょっとぼんやり思っただけで。

アーシャと結婚する!と決意するほどではない。

なぜなら、結局、アーシャは貴族の家の人間なのだ。実際の身分が違う。

だから、そんな想像は確かにしたこともあったけれど、決して意を決めたわけではなかった。

なかったんだけど、なぁ・・・。



アーシャがヨッサを慕っているのは周知の事実だった。

いつも金の力で物事を自分たち好みに解決してきたダルグシェード家は、アーシャの幸せを考えてさっそく勝手に行動していた。

アーシャの恋を実らせよう。アーシャを是非ともヨッサに嫁がせよう。

イアンに嫁いだ奥様までもが、自分たちに比べて拙いながらも一途に控えめでいじらしい恋をしているアーシャに肩入れをした。


そして、弟のイアンは旦那様に訴えた。

「お父様は御者のままのヨッサにアーシャを嫁がせるおつもりですか。お父様の娘、私の姉として、アーシャが人質にと狙われなどしたらどうするのですか!」

その言葉に、旦那様も深く深く頷いたという。

確かに、アーシャを平民の嫁にするには、アーシャの縁者の位が高すぎた。

アーシャを守ってやる必要がある。つまり、護衛をつける身分にする必要がある。


という経緯の果てに。

旦那様とイアンと奥様は、アーシャのために、ヨッサをなんとかしてしまったのだ。

つまりは金の力である。加えて、愛人を作りまくれるほどに、旦那様と奥様は社交術に秀でていた。さらに付け加えるなら、イアンにおいては自分の器量の良さをさんざん活用した。


こうして皇帝から認められ、授与式でもって、ヨッサまで貴族に格上げだ。


「一介の御者のくせに、一地方の領主なんて…」


結婚式や授与式までまんまと済ませてから思うが、貴族とは本当に恐ろしい。


しかも、先に結婚式を挙げての授与式で、『アーシャと結婚したからお前を領主にしたんだよ』という意図がヨッサに分かるようにしてあるところもさすがである。


ヨッサは新領主を祝う目の前の民衆と、自分の主人であったダルグシェード家の面々を見回す。

ちなみに目の前の民衆も、ダルグシェード家が祝いの酒をふるまっているのを目当てに集まっているのである。貴族の力とはダルグシェード家にとっては金の力ということだ。


隣のアーシャは、そんな裏工作など気付いておらず、心から嬉しそうに笑んでヨッサを見つめている。

それがあまりにも幸せそうで、まぁこれはこれで良いか、とヨッサは釣られて照れながら思った。


そうして、剣を両手で持ったまま、習ったとおりに三歩、前に踏み出す。

それから、剣をそのまま空に掲げて、習ったとおりに宣言した。

「ヨッサ=アルフェルディーオは、今日からこのアルフェル地方を健やかに治めることを宣言する!」


ちなみに苗字は、爵位のオマケに賜った…というか、命名権が皇帝からダルグシェード家当主の旦那様に与えられ、旦那様が地方名からつけてくださったものである。

地方名とかぶっているので、ヨッサにもなんとか覚えることが出来た。


そんなヨッサの宣言を、ダルグシェード家の金の力で集まった民衆が、歓声をもって祝う。


ウァアアアアア・・・





それは高く澄んだ晴天の日。


存命中は『御者領主』と呼ばれ、民からは『愛妻家』『恐妻家』とも呼ばれたアルフェルディーオ初代領主。

御者であったゆえに、道路整備や移動手段の発展に著しい力を注ぎ、後の世に『活路王』『道路の神様』とさえ呼ばれるようになる、地方領主の、これは始まりの日の物語。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 道路王!いいですね、この後日、偉大になる感じ! [一言] こういう暴力の存在しないお話をふいに読むとほっとします。 外国で、精進料理に出会ったような。 もしかして俺はちょっと食傷気味なんだ…
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