dormant princess
掲載日:2010/11/17
短編小説第11弾
早く起きてよ..
君は眠っている
スヤスヤと
顔は穏やかで
まるで日向ぼっこ
してるみたい
あ、今笑った?
「楽しい夢でも見てるの?」
問い掛けた言葉は
空を舞い
君まで届かない
「いつになったら
起きてくれる?」
君の身体に
繋がるチューブ
ただただ聞こえてくるのは
君の笑い声なんかじゃなくて
無情な機械の音
でも、その音さえ
君が生きている証
「次のデートはどこにする?」
君が行きたがっていた海
もう冬だから寒いよ
でも君が喜んでくれるなら
どこへだって
連れて行ってあげる
だから..
「早く目を開けて?」
僕の頬に流れる涙が
君の答え
君はまだ
目を覚まさない
─君は僕の眠り姫─
切ないやつばっかりなんで
次こそ甘いの書きます!
ここまで読んでくださり
ありがとうございました!




