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もう一度  作者: ショコラ
1/8

プロローグ

時々ふと思い出すことがある。

名前も、声も、顔もおぼろげなままの、誰かのこと。

それが誰だったのか、今でははっきり思い出せない。

でも、あの頃の私はその“誰か”に、たくさんのことを話していた気がする。


嬉しかったことも、悲しかったことも、誰にも言えなかった夢の話も。

言葉にするたび、心が軽くなった。

だから私は、その存在に甘えていた。まるで、それが当たり前のように。


けれど、いつの間にか言葉は届かなくなり、

声も、気配も、いつのまにか消えてしまった。


あれからたくさんの季節が過ぎて、私はすっかり大人のふりをして歩いている。

でも時々、街の喧騒の中でふと立ち止まってしまう瞬間がある。


たとえば今日。

駅の構内で落としたイヤホンを探していた私は、

人波に押されて、ふと、見慣れない通路へ迷い込んだ。


そこには「忘れ物預かり所」と書かれた、古びた木のドアが静かに立っていた――

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