§ エピソード 1 「4つの国と1つの神の世界」
いよいよ、本編スタートです。
今回は、ポーターのミクさん
この世界のことのお話です。
お付き合いください。
どれくらい、時間が過ぎたのだろうか…。
時計を見ても何事もなかったように時を刻んでいるし、でも確実に違う点がある。
校舎を出たときは、既に夕方のはずだが今はどう見ても朝…。いや、昼過ぎ??
私には、それを知る術はないと思う、さっき見たスマホは、圏外だし。
当然、MAPのGPSを確認してもできないし…。
周りを見回すと、近くに倒れた自転車あった。なつきは何かをしきりに探しているようだった。
え~と「あった。財布…。(ほっと)」
ずれてる…。そんなことどうでもいいし。ここが日本なのかもわからないのに。
「なつき、大丈夫?」
「おう。大丈夫だ。そっちは?」
などと、お互いの確認をした後、私は「どうしたもんなんだろうと」思いふけっていると
答えが向こうからやってきた。
「あっ、いたいた。良かった見つかって、私は、ミク。あなた達のポーターよ」
私は、ポーターが何なのかわからなかっがまた、彼女が答えてくれた。
「君たちの言葉で言うと、ポーターは案内人てことね。安心してね。」
なつきが、口早に「えっと、ポーターのミクさん、ここはどこなんですか」
「ん~そうだね。ここは、いろいろと危険だからとりあえず、町に行ってから説明するね。」
ここは、現地人のミクさんの言うことを聞き、なつきを見つめるとなつきは無言で頷いた。
3人は、数分歩き(ミクさんが徒歩のため、自転車は押して運んだ。)町に着いた。
「え~と、とりあえず、お茶でもしながら話そうか」とミクさんは言い。
町の入り口近くの店に入り、店員にハーブティらしきものを頼み
店員がティーカップをそれぞれの前に置いたのを確認してから話を始めた。
「まず、二人の名前を教えてくれるかな」
「私が、なつみ、彼がなつきよ」
ミクさんは、二人を見つめてから「2人は双子かしらあまり似ていないけど」と聞いてきた。
「違うぜ、まぁ幼馴染てやつかなぁ」となつきが答えた。
「なるほど、なるほど、そうなんだね。」
「じゃぁ、まずはこの世界のことから話していくね。」
彼女曰はく、この世界は4つの国と1つの神の世界があるそうだ。
中央に、神の国「シャライバ」南に魔族の国「ドバイド魔王国」北にドワーフの国「グライド王国」
西にエルフの国「シャインハート王国」東にヒューマンの国「ラインハルト王国」から構成され
それぞれに交易を行っているとのことだ。
その中でも、戦闘力の高い魔王国は、多民族国家とのことだった。
そして、この世界の特徴的なところは、日本と違い。職業選択の自由がないとのこと。
中央の神の国には各国が信仰している神がおり、その神の神託を伝える役目をするのが
神託の巫女と呼ばれる、膨大な魔力を有する巫女が神の神託と呼ばれる職業(成人になると神託を受けるらしい)を伝えるとのこと。
「まぁ、今日は遅いから、私の家に泊まっていきなよ。」
「私の料理は格別よ。なんなら、日本食にする。私のおばちゃんが日本人だったから作れるよ」
彼女は確かに日本食が作れたので、日本人の血を継いでいるのだろう。
明日は、信託の巫女に会い。私たち職業を聞くらしい。ちなみに、この世界の成人は15歳だそうだ。
その後、職業に対してのギルドに登録、国の出張所にて当面のお金をもらうことが出来るらしい。
明日も忙しいそうだなどとベットの上で考えていると2人は深い眠りについた。
次回は、いよいよ職業決定されます。