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異世界では物理法則は魔法です  作者: 導線チャッカマン
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5話 家族の温かみ

投稿本当に遅くなって申し訳ごさいませんでした!!ハーメルンの方で書きまくっててこっちほったらかしてました!

「…というわけで、記憶はありませんが体は元気ですのでご安心を」

「なるほど、大変だったな。ニュート」

「よかった…よかった…」すりすり

…うざい。私はただ体の安否を二人に伝えようとしていただけなのに…今は何故かマリア君にすりすりされていた。

「あの~…そろそろ離れてくれませんか?暑いです」

「嫌!離れてまたニュートが倒れたら嫌だもん!」

「マリア!」

「ヤ!!」

完全に子供だねぇ…13~5歳くらいのくらいの見た目のはずなのにしている行いは小さな子供そのものだった。

「はあ…仕方ない。ニュート、済まないがマリアの気が済むまでその状態でいてあげてくれ。そうなったマリアは止められん」

「ええ……わかりました」

「♪~」


「♪~」

「…あの~マリアさん?もう外暗いんですけど…」

「まだまだ~♪」

ダンさんが『仕事があるから抜ける。夕飯の時には執事が呼びに来るから待ってろ』と言って部屋を出て行ってから時は経ち、上っていた太陽は既に沈み、代わりに月が空に浮かんでいた。

「はあ…この世に神も仏もいるわけないね…いや神はいたか」

「何言ってるの?神様はいるでしょ?」

「ソウダネー…神でも悪魔でも馬鹿でもいいから誰か助けてくれ…」

「失礼します…おや、これは失敬。お取込み中でしたかな?」

救世主だ…!ほとんど諦めていると扉から執事と思われる男が入ってきた。

「全然だよ。取り敢えず助けてくれ…」

「貴方も起きて早々大変ですね。マリア様、お食事の準備が出来ております。どうぞ食卓まで」

「このまま行く!」

「それではマリア様もニュート様もお食事を食べられませんよ?今日のメニューはマリア様のお好きなトルネードサーモンのサラダもありますのに…」

「…わかった。離れる」

「ふう…良かった」

…ちょっと待ってくれ。サラッと流しそうになったがトルネードサーモンってなんだい!?

「ならよかったです。ではそのままなのもアレなので服を着替えることをお勧めします」

「はーい。じゃあニュート。また後でね」

「…ええ。また後で」

あっけない…一人の男の巧みな話術で嵐はあっという間に去っていった。

「これでよろしいですかな?ニュート様」

「perfectだよ。そういえば名前は?」

「ベータです。あなた様の専属の執事でございます」

「君がベータか!いやぁ助かったよ。まるで蜘蛛の糸に捕まったかのように絡みつかれていたから大変だったよ」

「ありがたいお言葉、感謝します。にしても蜘蛛の糸とは…言い得て妙ですね」

「ん?何か言ったかい?」

「いえ、では家族の皆様がお待ちです行きましょうか」

彼の最後の方の言葉は聞こえなかったがまああまり気にしなくていいだろう。そんなことを考えながら私はベータ君の後に着いていった。

「…っ」


「ようやくか…今から食事と思うとお腹がすいてきたね」

「まあ三日も寝ておられたのですからすいているのも当然でしょう。栄養は接種しても食べなければ空腹になりますからね」

「そうだね。じゃあ入ろうか。失礼します」

いざ部屋の中に入ると既にテーブルの周りに人が何人か座っており、そこにはダンさんとサリアさん。それにジェードさんと…マリア君もいた。あとは知らない男女が一人ずつ座っていて、男の方はシュート、女の子の方はイリヤと言うらしい。

「おお、来たなニュート。さあ、座ってくれ。今日はお前が起きたお祝いだからな」

「失礼します」

「それじゃあ、ニュート復活に、乾杯」

「「「「「「「乾杯」」」」」」」

全員で乾杯をしたあと皆は話をし始めていた。

「いやー本当に起きてよかった。あのまま起きてなかったら怖かったぞ…」

「記憶を失ったのは残念だけれど…生きているだけでも嬉しいわ」

「にしてもニュートも変わったな。今まで食事の時はいつも騒いでたのに」

「まあいいことじゃありませんかジェード兄さん。記憶や癖は失ってもまたこれから作ればいいんですから」

「お兄さまいいこと言う!」

「うん!イリアもそう思う!」

…みんなが楽しそうに話している、これが家族団欒というものなのだろうね…。おいしい料理のはずなのに、味を感じないよ。まあ私は本当の家族じゃないから当たり前か。

「どうした?ニュート。顔が暗いぞ」

「いえ、ちょっと食欲が無いみたいで…気にしないでください」

「本当に大丈夫?」

「大丈夫ですから。本当に気にしないでください」

気分が悪い…ここは一度離れた方が良さそうだ。






「ハァ…ハァ…まったく、嫌なことを思い出した」

気分が悪くなり、「トイレに行ってきます」と嘘を付いて逃げ出してしまった。家族なんて、虚しいものなのに。何故今になって温かみなんか求めたんだ…

「家族なんて、所詮血の繋がりがあるだけの他人だ。たったそれだけの存在なんだ…」

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