4話 アルヴィス家
生存報告です。失踪ではないです。
「ニュート様、こちらは皆様がお食事をする所の食堂でございます。そして現在中には貴方様のご家族がおられます。再度確認いたしますが本当に会ってよろしいのですね?」
「構わないよ。開けてくれ」
「…わかりました。では」ギィィィィ…
「申し訳ありません。遅くなりm「ニューーートーーー!!」ゴフゥ!?」
「ニ゛ュ゛ー゛ト゛ォ゛ォ゛ォ゛!!良゛か゛っ゛た゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」
「ゲホゲホ…ちょ…ちょっと待ってくれ…」
私は扉を開けて入ったと思ったらいきなり女性の声がしたと思ったら腹に声の主と思われる女の子が飛びついてきて私は押し倒されてしまった。
「はっ!ニュート大丈夫!?さっきのでまた気絶したら…気゛絶゛し゛ち゛ゃ゛や゛だ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」ギチギチ…
「ガハッ…ちょ…締まって…」
私の意識が飛びそうになっていると奥から男性が数人駆け寄ってきた。
「マリア!そこまでにしろ!ニュートが泡を吹いてるぞ!?」
「シグマ!急いで濡らした布とポーションを!」
「ただいまお持ちいたします!」
「ニュート様!?ご無事ですか!?」
「あ…ガフッ…」
「「「「「ニュート(様)!!」」」」」
私はそこで意識を手放した…
「…うーん…っは!」
「あら、今回は早いわね。調子はどう?ニュート」
「…貴方は一体?」
これはびっくり。どうやら膝枕をされているようだ。
「本当に記憶が無いのね…悲しいわ。私はサリア、貴方の母親よ」
「母親…ですか」
「あら、何か嫌なことでもあったの?顔が怖いわよ」
「いえ、大丈夫です。そういえば他の方はどこへ?」
「あの子達ならそろそろ…「お母様!持ってきました!」噂をすればね」
噂をすればなんとやらというのは本当のようだね…
「ニュート!無事だったか!?怪我は!?」
「大丈夫です。問題ありません。それより貴方の名前を教えてもらっても?」
「そうか、記憶がないんだったな。じゃあ改めて俺はアルヴィス・ディ・ジェード。お前の兄だ!」
「ありがとうございます。そういえば…えっと…マリアさん?でしたっけ。彼女はどこへ?」
「あの子なら今別室でお父さんにお説教されてるわ」
自分でしたこととはいえ少し可哀そうだね…
「じゃあ会って回復したことを伝えてきますね」
「ええ、いってらっしゃい」
「気を付けてな」
そうして私は二人に見守られながら部屋を出て行った。
「しまった…またやらかしたね…部屋を聞き忘れた」
まさかまた同じミスを繰り返すとは…我ながら情けない。
「誰か~誰かいないのかい?」
「お呼びですかニュート様?」
「おお、ナイスだよ君。名前は?」
「オメガと申します」
「オメガ君か。早速だが父…ダンがどこにいるかわかるかい?」
やはりそうだ…聞いた執事の名前が必ず理系の分野の用語だ…もしや…
「…そういえば質問なんだがベータという執事はいるかい?」
「はい、おられます。記憶が戻られたのですか?」
「いや、何故か記憶の片隅に名前だけがあってね」
「なるほど、そういえば彼はニュート様専属の執事でしたな。それは記憶に残っているのも頷けます」
「そうだったのか…」
「さて、着きましたよ」
「ああ、ありがとう」
考え事をしているといつの間にか部屋の前に着いていた。
「失礼しますダン様、ニュート様がマリア様に会いたいとのことです」
「わかった。入れ」
「失礼します。どうぞニュート様」
「失礼します…」
中に入ってみると、男が椅子に座っていた。更に横を見ると先程飛んできた女の子も泣きながら座っていた。
「来たか、おいマリア、ニュートが来たぞ」
「え!?ニュート!?わぁ…」
「飛びつくなよ?」(圧)
「はいぃ…」
…今わかった。絶対にこの男に逆らってはいけない。このアルヴィス家という場所のルールを転生初日に覚えたのだった…




