0話 科学の結果
初投稿です!慣れない小説で色々あたふたしておりますがよろしくお願いします!
「なるほど、この記録はメモしておかなければ…」
私は円野 環、ただの高校生だ。私は日々この実験室で可能性を探求している。まあ可能性といっても皆が想像する薬品などでの実験ではなく実験器具などを使った物理での実験だがね。
「部長、頼まれた資料運んできましたー」
「ありがとう。そこの机の上に置いておいてくれ」
今来た彼女は我が科学部の1年である平泉 吉江。最近この科学部に入った新人だ。マジメで従順、大抵のことはやってくれる助手向きの性格なのだが…少々おっちょこちょいなのが難点だ。
「あれ?部長、この装置ってなんですか?」
「おお気づいたか平泉君!それはつい最近作った試作品なんだが教員から危険すぎると使用を禁止にされたものでねえ…そのトリガーを押すと中で磁石の重りが電磁力により急加速して装填してある鉄球を力学的エネルギー保存の法則でとんでもない速さでそのまま射出出来る仕組みなんだよ!私の計算によれば50km以上は出るだろうねぇ!」
「なんでそんな物作ろうと思ったんですか…」
詳しく説明したもののどうやら彼女にはあまりこの話は響かなかったらしい。どうしてだろうね?こんなにも好奇心がくすぐられる装置なのに。
「まあそんなことは置いておこう。ちなみに言っておくが、絶対に作動させるんじゃないぞ?当たれば人間なんて簡単にお陀仏だからね」
「はーい。わかりました~」
「本当にわかっているんだろうねぇ…」
そうして私は彼女が持ってきた資料を確認する。
「む?おい平泉君、この資料、去年のじゃないかい?」
「え?あホントですね…またやっちゃいました♪」てへぺろ
「君ィ…これで何度目だい?…まあいい。すぐに替えてきてくれたまえ」
「はーいわかりま…わぁっ!」
資料を持とうとした彼女はバランスを崩して資料を落としてしまった。
「おいおい…君はどこまでミスをすれば気が済むんだい?ホラ、さっさと拾うぞ」
「はい…」
そういって私たちは資料を拾い集めていった。
「えっと…残り1枚は…」
「君の後ろにあるよ」
「じゃあこれで…」
そういって彼女は後ろを振り向き足を進めると、
「あっ」
紙で足を滑らせて転んでしまった。
「いたた…」
「はあ…学習しないね君は…」
右手で体を支え、立ち上がろうとしている彼女に手を貸そうとした時、私はあることに気が付いた。
「おい待て君、今その右手で触っているのは…」
「え…?あ!」
「「試作品のトリガー!」」
ズドンッッッッッ!
私たちが気づいたころにはすでに弾は発射され運悪くもその口は彼女に向けられていた。
「危ない!」
「きゃあっ!」
「ガァッ!」
私は急いで彼女をかばったがそのせいで私の側頭部に当たってしまった。
「あ…あ…」
もはや私は痛みとパニックで喋ることすらできなかった。
「…ちょ…!……か…!」
彼女が何か言っているようだったがもはや私にはほとんど聞こえていなかった。
「(これは…予想外だ…)」
そんなことを考えている内に、私の意識は闇へ消えていった…
「諸君、選ばれし者がやってきたようだ。喜び、そして与えよう」
「「「「新たなる可能性を」」」」




